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大樹の下で

タルタリヤ | 2013-06-04 22:06:18 | 巴幣 0 | 人氣 380


シーダ:「ところでフォルス、
來週からしばらく休暇とれないか?」

フォルス:「......え、なに、いきなり?
できないことはないと思うけど」

「街に殘ってた冥土は、アベルトたちの協(xié)力で
ほとんど片付けられたし、」

「そろそろ第一線から外れていいって
管理官さんが言ってたし」

シーダ:「そか、よーしよし
そしたら決まりだな」

フォルス:「え、いや、いったい
何の話してるの?」

シーダ:「ああ、実はそろそろ、
実家に顔を出そうと思ってたんだ」

「前に話しただろ? うちはもともと、
けっこう重たい使命を抱えた一族でさ」

「アタシにも、実はけっこう面倒な
お役目があったりすんのさ」

「ちょいと長い家出の間、ずっと
ほったらかしてきたけど」

「......今回がんばってるあんたを見てて、
アタシらもちょっとは前を向こうかなって」

「まあ、そう思ったワケ」

フォルス:「お役目って......じゃあもう、
こっちには戻ってこれなくなったりとか.....」

フローテ:「やめてよ、そんな
ぞっとしない話」

「シーダの実家って、『大樹の守護者』の
アフラーンー家なのよ?」

「アルミネスの大樹のそばなんて、神聖っぽいし
たぶん、悪魔の近づくところじゃないわ」

フォルス:「あ、そういえば......」

フローテ:「......べ、別に怖がってるわけじゃないのよ?
ただほら、居心地悪そうじゃない」

「シーダがどうしても帰りたいっていうから
それなら、仕方が無いかしらねって」

シーダ:「こいつ、ずっとアルミネスの樹を怖がって
反対してたんだけどさ」

「どういう心境の変化か、條件つきでなら
付き合ってもいいって言ってくれたのさ」

「だったら、アタシも、そろそろ
ちょっとは覚悟を決めるかねえって」

フローテ:「ちょっ、ちがっ!」

フォルス:「そっか.....
がんばったね、フローテ」

フローテ:「......だから、
怖がってたわけじゃ......」

シーダ:「ま、お勤め自體は、三日もあれば終わる
大樹の簡単なお手入れだ」

「面倒なのは、アヤジとかお姉ちゃんとかに
子どものカッコで挨拶することだな」

フォルス:「はは、それは大変そうだね
で、僕は何をすれば?」

シーダ:「いや、そこで不思議そうな顔すんなよ
さっき確認(rèn)しただろ、予定あけられるかって」

「當(dāng)然、お前も行くんだよ」

フォルス:「ええええっ!?
き、聞いてない!?」

シーダ:「だーから今聞いてるだろ?
悪いけど拒否はできないからな」

「なんせ、お前らを連れてくのが
フローテの出した條件なんだから」

フォルス:「なんで!?」

フローテ:「べ、別に他意はないわよ、
大勢のほうが退屈しなくてよさそうだからっ!」

カゲロウ:「ははっ、こりゃどうにも
逃げられそうねえな?」

フォルス:「あー......まあ、いいか
ちょっとびっくりはしたけど」

「アネゴの家族なら、何にせよ挨拶には
行っておきたいしね」

シーダ:「よし、そんじゃ話は
決まりだな」

「......覚悟は決めとけよ?
たぶん、アタシは面倒な女だぞ?」

「何せ、これまで演技以外じゃ
ろくに甘えたことがないんでね」

「加減を知らず、お前がつぶれるまで
のしかかるかもしれない」

フォルス:「できるものなら、やってみるといいよ
こう見えても、けっこう頑丈なんだ」

「アネゴとフローテくらい、
支えきってみせるさ」

フローテ:「......私も、いいんだ......」

シーダ:「あはは、ずいぶん大きな口叩いたな!
後になって後悔すんなよ?」

フォルス:「するわけがないさ、だって......」



ずっと一緒にいられる、それだけで、
僕たちは幸せなんだから......


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