只有他還有黑天使還有藍天使有.....

好感度 |
臺詞 |
0% |
墮天使ミルノ……。そう、私は墮ちた天使なのです。 墮天使密爾諾……沒錯,我是墮落的天使。 |
15% |
天使長であった私の力、人間の未來の為に使いましょう。 現(xiàn)在我已經(jīng)不是天使長了,我的力量,將使用在人類的未來上。 |
30% |
神に背いても守りたい未來があるから……。 即使違背神,我也有想要守護的未來…… |
50% |
この身は黒く染まりはしましたが、心には、暖かな陽だまりが……。 縱然此身染黑,但心裏頭,還是有處,暖陽普照之地…… |
60% |
誰かを愛しいと思う心……。私にもいつか理解できますか? 一顆愛憐人的心……我之後也能夠理解嗎? |
80% |
どうして?王子の傍にいると、胸が、苦しくなるのです……。 為什麼?只要待在王子身邊,就覺得,胸口,好痛苦…… |
100% |
この愛しさを、貴方に伝えたい。貴方を護ることで、いつか……。 我想要將這憐惜之情,傳達與你。憑藉對你的守護,這情意終究…… |
副官 |
貴方を護ると、そう誓ったのです。何なりと、命令してください。 我發(fā)誓過,將會守護你。請你盡管下令。 |
「我這種東西, 真的可以踏進王子的房間嗎?」 . |
「私のような者が、 王子の部屋に踏み入ってよろしいのですか?」 |
就算我首肯表示同意, 也還是不改一臉懷疑 , 密爾諾一副戰(zhàn)戰(zhàn)兢兢的樣子,進了室內(nèi)。 . |
俺が首肯を目にしても、 いぶかしむ表情を崩さず、 ミルノは恐る恐るといった様子で入室した。 |
「這就是……人類的房間……」 . |
「これが……人間の部屋……」 |
或是驚愕,還是感嘆; 密爾諾低聲說得,可以理解成兩邊都是。 . |
驚愕なのか、それとも感嘆か。 どちらとも取れる調(diào)子でミルノが呟く。 |
密爾諾沒坐到沙發(fā), 一直呆立著不動;我對她問道:不坐下來嗎? . |
ソファに座らず、 いつまでも立ち盡くしているミルノに、 俺は座らないのか、と問いかけた。 |
「我不能夠玷污它對吧……?」 . |
「汚してしまっては はいけないでしょう……?」 |
——玷污? 我歪頭表示疑惑。 . |
——汚す? 俺は首をかしげた。 |
「因為,我的翅膀,已經(jīng)是黑色的了…… 每當我走一步,漆黑的羽毛,就像是 要刻下墮天者存在的痕跡一樣,一片片落下來?!?/font> . |
「だって、私の羽は、もう黒いから……。 私が歩く度、墮天したものが存在したという痕跡を 刻むように、漆黒の羽が墜ちていきます」 |
「我這不再潔淨的東西,沒有地方……容得下我?!?br>. |
「穢れた私に居場所なんて……ないのです」 |
心中燒起一把無名火。 . |
ふいに向かっ腹がたった。 |
別廢話快坐下,我一副如此態(tài)度, 拉起她的手,讓她坐到沙發(fā)上。 . |
ばかなこと言ってないで座れ、 とばかりに彼女の手をひいて、 ソファに座らせた。 |
「呀……你、你這麼硬來啊…… 而且,你擅自就碰了我的手…… 你就不覺得,這樣很沒大沒小嗎?」 . |
「きゃっ……なんて、強引なのですか……。 それに、勝手に私の手に觸れた……。 気安いとは、思わないのですか?」 |
她的菫紫色雙瞳裡, 熾火般的憤怒,星點霍霍。 . |
彼女のすみれ色の瞳に、 熾火のような怒りがほのかにきらめいた。 |
但那也才燒了一瞬間, 密爾諾嘆了一口氣,便交互看看 剛才被我抓住的手,還有我的臉後,如是說道: . |
だがそれも一瞬のことで、 ミルノはため息をつくと、 さきほど俺に摑まれた手と俺の顔を交互に見て、こう言った。 |
「你……不會害怕我嗎?」 . |
「貴方は……私を恐れないのですか?」 |
沒理由要怕,我告訴道, 再把叫僕役送來的,裝了紅茶的茶杯, 拿到了桌子上。 . |
理由がない、と俺は告げて、 給仕に持ってこさせた紅茶の入った ティーカップを機の上に差し出した。 |
「這是……?」 . |
「これは……?」 |
代替回覆,我喝下紅茶。 . |
返事の代わりに俺は紅茶を口に運ぶ。 |
於是乎,像是要模仿一般, 密爾諾也將茶杯湊到嘴上。 . |
するとそれを真似するように、 ミルノもティーカップに口をつけた。 |
「燙!……呼——、呼——……」 . |
「あつッ……ふぅー、ふー…………」 |
就像個孩子一樣, 拚命吹涼紅茶的舉止, 很是天真可愛。 . |
まるで子供のように、 一生懸命紅茶を冷ます仕草が、 愛らしかった。 |
用兩手支撐,把杯子拿得,看上去很是寶貴, 隨後便像是覺得,那觸感和溫熱很令人疼惜一般, 慢慢喝下紅茶。 . |
両手をそえて、大事そうにカップを持つと、 その感觸と熱を愛おしく感じるかのように、 ゆっくりと紅茶を飲んでいく。 |
「這香氣真奇妙呢…… 雖然沒什麼味道。但是, 好暖和……嗚……咿……嗚、嗚嗚……」 . |
「不思議な香りですね……。 味はあまりしませんが。でも、 あたたかい……です……ぐすっ……ひ?!Αⅳイァ?/font> |
看見密爾諾忽然哭了出來, 我整個人都慌了。 . |
ふいに泣き出したミルノを見て、 俺は慌ててしまう。 |
總之先坐到她旁邊,把手帕遞給她。 . |
とりえず隣に座って、手巾を渡した。 |
「對……對不起……嗚耶……可是、放下心之後…… 就感覺……嗚、嗚啊……突然、變得好傷心…… 只要想到……我、我已經(jīng)……咿咕……不是天使了……就……」 . |
「ごめん……なさい……ふぇ……でも、ほっとしたら…… なんだか……ふぅっ、うぁっ……急に、悲しくなって…… 私、もう天使じゃ……ひぐ……ないんだって……そう思ったら……」 |
不論是決定和我們共同行動之前,或者是之後, 密爾諾她一次都沒有訴苦到這種地步。 . |
俺達と行動するを共にすると決める前も、その後も、 一度だって彼女はここまでの弱音を吐いたりなどしなかった。 |
或許是心中的堤防,因為什麼緣故而潰堤了吧? 可是,這時候的我,感覺是鬆了一口氣。 因為我感受到,密爾諾她,是真的有一顆心在的。 . |
心の堰が、何かの拍子に倒壊してしまったのだろうか? だが、この時の俺は、なんだかほっとしていた。 ミルノには、ちゃんと心があるんだと感じたからだ。 |
「翅膀也……變得烏漆墨黑……嗚…… 還長出角來……咿嗚……嗚、嗚嗚…… 我明明、本來……是個天使長……」 . |
「羽も……黒くなって……ぐす……、 角も生えてきて……ひぅ……ぅ、ぅぅ……、 私、天使長だった……のに……」 |
應該是就連自己也都不知道該怎麼辦了吧; 她緩緩地,像是要把哭泣的臉龐藏到我的胸口, 把身子貼了上來。 . |
自分でもどうしようもなくなってしまったのだろう、 彼女はおもむろに俺の胸へと泣き顔を隠すように、 その身を押しつけてきた。 |
「對不已……葛是……眼淚……停不下來……(吸鼻聲)…… 要怎麼辦……咿嗚……嗚哇……這麼、悲傷…… 這樣難受的情緒……我不知道……嗚耶耶……」 . |
「ごめんなふぁい……れも……涙……止まらくて……ぐしゅ……、 どうしたら……ひくっ……ふぅぁ……こんなに、悲しいなんて……、 こんなにつらい気持ちなんて……知らないです……ふぇぇ……」 |
我溫柔地抱住密爾諾,撫摸她的頭。 那眼淚,應該是她初次的情感奔流吧。 . |
俺は彼女を優(yōu)しく抱き留めて、頭を撫でてやった。 その涙は、初めての感情の奔流なのだろう。 |
因為身為天使時候的她,等同於沒有心靈。 我想是因為突然獲得了心靈, 各種事物才終於開始追上了。 . |
天使であった時の彼女は心など無いに等しかったのだから。 突然の心の獲得に、 ようやく様々なものが追いつき始めたのだと思う。 |
「悲傷和不安……居然這麼恐怖……本來只有知識…… 這個,我完全沒有辦法……嗚嗚……王子……把它停下…… 我討厭……這種感情……嗚耶……王子……嗚嗚……」 . |
「悲しさや不安が……こんなに怖いなんて……知識だけでは……、 これは、どうしようもないです……ぐす……王子……止めて……、 こんな感情は……いやです……ふぇっ……王子……うぅ……」 |
慢慢向前進吧。 這還是一顆,剛剛誕生的心。 . |
ゆっくり進んでいこう。 まだ、生まれたばかりの心だ。 |
在這裡有許多的同伴。 也有些像是密爾諾一樣墮天的天使。 找個人依靠就行了。 . |
ここには多くの仲間がいる。 ミルノのように墮天した者たちだっている。 誰かにすがったっていいんだ。 |
「……請你原樣……這樣不堪的我……(吸鼻聲)…… 嗚耶……耶……可是,只有現(xiàn)在……還請讓我,就這樣…… 就這樣,待在你身邊……咿咕……嗚嗚嗚……」 . |
「……みっともない私を……ゆるひて下さい?!挨筏濉?/font> ふぇ……ぇ……でも、今だけは……まだ、このまま……、 このままで、いさせてください?!窑啊Δイァ?/font> |
「王子你,曾經(jīng)有喜歡過誰嗎?」 . |
「王子は、誰かお好きになったことがありますか?」 |
突如其來,密爾諾如是對我問了過來。 . |
唐突に、ミルノはそう問いかけてきた。 |
自從他在我房間大哭一場以來, 就變得會像這樣有事沒事地來找我聊聊; 但我就覺得,今天也還是問這麼妙的問題啊。 . |
彼女は俺の部屋で大泣きして以來、 何かとこんなふうに相談事をするようになっていたのだが、 今日も今日とてまた妙な質(zhì)問だな、と思った。 |
「那個……你覺得怎麼樣呢? 果然是說,只要當上王子, 就會是一趟風流多情的人生路嗎?」 . |
「あの……どうなのですか? やはり、王子ともなると、 それはもう戀多き人生なのでしょうか?」 |
一旦我只回了句「這還不好說咧」, 密爾諾就稍微皺起她的蛾眉, 再鼓起白皙的臉頰。 . |
どうなんだろうな、とだけ返すと、 ミルノはその形の良い眉を少しだけひそめて、 白い頬を膨らませた。 |
完全和軍中同伴打成一片的密爾諾, 已經(jīng)會坦率地表達感情, 其程度和剛碰面時完全不能相比。 . |
すっかり軍の仲間とも打ち解けたミルノは、 出會った時とは比べ物にならないほどに、 その感情を素直に表出させるようになっていた。 |
「請不要呼嚨我! 我可是很認真的!這可是件大事…… 聽好囉?我把這人類的感情喔——」 . |
「はぐらかさないで下さい! 私は真剣なのです! これはとても大事なこと……、 いいですか? 私は人間の感情というものをですね——」 |
密爾諾接連拋出好多艱澀的詞彙; 因為她是用太過於化學性,或是數(shù)學性的方式 來探討人類的感情,我便馬上放棄要理解的意思。 . |
色々と難しい言葉を次々に口に出すミルノだったが、 人間の感情について、あまりにも化學的、數(shù)學的に アプローチしてくるものだから、すぐに俺は理解の意思を放棄した。 |
「王子……你從剛才就沒在聽呢…… 很好。這樣的話,我就只有實踐了?!?/font> . |
「王子……さっきから聞いていませんね……。 いいです。こうなったら、実踐あるのみです」 |
語畢,臉上露出有些壞心的笑容, 密爾諾拉近了和我的距離。 . |
そう言うと、何やら意地の悪い笑みを浮かべて、 ミルノは俺との距離を詰めた。 |
然後,對著向後退的我, 她表露出像是不要讓我逃掉的態(tài)度, 朝我抱了過來。 . |
そして、後ずさる俺に、 彼女は逃がさないとばかりに、 抱きついてきた。 |
「抓到你了喲……好啦,請乖乖就範吧。 這行為可是為了要探明 王子的心……以至於探明我的心?!?/font> . |
「捕まえましたよ……さあ、観念してください。 これは、王子の心……、 ひいては私の心を解き明かすための行為なのですから」 |
說得是很高端, 結(jié)果不就只是高興地抱了過來而已嘛。 . |
たいそうなことを言ってはいるが、 結(jié)局は嬉しそうに抱きついてきているだけじゃないか。 |
話雖如此,我也不能夠斷然拉開她, 於是我萬不得已,決定坐到沙發(fā)上, 隨她想做什麼就,就隨她做什麼。 . |
とはいえ、むげに引き離すこともできず、 俺はやむを得ず、ソファに座って 彼女のしたいようにさせることにした。 |
「啊啊……這就是人的溫存…… 是王子的,你的溫暖……是吧…… 果然,我沒有弄錯……」 . |
「ああ……これが人のぬくもり……。 王子の、溫かみ……なのですね……。 やはり、間違いじゃなかった……」 |
密爾諾閉上雙眼,如是低語道。 . |
ミルノはまぶたを閉じて、そう呟いていた。 |
如此這般,一段不少的時間, 就只是緩緩地流過。 . |
そのまま、少なくない時が、 ただ緩やかに流れた。 |
「我違背了天主……」 . |
「私は神に背きました……」 |
忽然,從她的口中, 落出了一陣聲音。 . |
ふいに、彼女の口から、 聲が零れた。 |
「受到哥布林女王解開封印,作為眾多天使當中一員而醒來的我, 曾經(jīng)就只有一根絕對的支柱,深深刺在我的身上,就是『要信神』。」 . |
「ゴブリンクイーンにより封印を解かれ、多くの天使の中の一人と して目覚めた私には、ただひとつ、『神を信じる』という絶対的な 支柱が、この身に深々と突き刺さっていたのです」 |
「但是,長得令人想到永遠的漫長睡眠, 使得肉眼見不得的微小破綻, 發(fā)生在叫做密爾諾的這位天使裏頭?!?/font> . |
「ですが、永遠を思わせるほどの長い眠りは、 目には見えないほどに小さな綻びを、 ミルノという天使の內(nèi)に生じさせていたのです」 |
「對於覺醒的我來說,神就只是個概念,早就已經(jīng)有欠其溫存了。 所以,就算我被講說,『消滅人類!那就是天使的存在證明?!?/font> 我也沒有什麼實際的感受。」 . |
「目覚めた私にとって神は概念でしかなく、既にそのぬくもりを 欠いていたのでした。だから、人間を滅ぼせ、それこそが天使の 存在証明だ、と言われても、実感がわかなかったのです」 |
「就在那個時候,你們出現(xiàn)在我面前, 對我拋來了幾句話…… 然後我,便注意到了……」 . |
「そんな時に、貴方達は私の前に現(xiàn)れて、 言葉を投げかけてきた…… そうして私は、気付いてしまった……」 |
「心靈……愛……萌芽生枝了……」 . |
「心が……愛が……芽生えてしまったのです……」 |
不知何時已經(jīng)張開的,密爾諾的菫紫色雙瞳, 正溫柔地注視著我。 . |
いつのまにか開いていたミルノのすみれ色の瞳が、 俺を優(yōu)しく見つめている。 |
「剛開始我,只是想要守護而已……想要守護人類…… 想要守護……滿溢在這片土地上的美麗自然。 說不定那想願,很接近所謂的,上位者的憐憫?!?/font> . |
「最初はただ、守りたかっただけ……。ヒトを…… この地に溢れる美しい自然を……守りたかった。それは、 上位者による情け、というものに近かったのかもしれない」 |
「會有人笑我,只是被廉價的正義感給絆住了嘛? 會有人嘲諷我,說我沒兩三下就被惡魔的甜言蜜語欺騙,愚蠢地墮落了嘛? 就算有人那麼想,我也沒有能夠?qū)⒅穸ǖ脑捳Z……」 . |
「安っぽい正義感に足首を摑まれただけだと笑うでしょうか? 悪魔の甘言にまんまと騙され、愚かに墮天したとあざ笑うでしょうか? そう思われても、否定できる言葉など私にはありません……」 |
「即便如此,那時候胸口的悸動,並不是我搞錯了…… 那股令人困苦的,使心靈萌芽的氣息, 給予了叫做密爾諾的這位天使,足以連天主都背叛的確定性?!?/font> . |
「それでも、あの時の胸の震えは間違いではなかった……。 身を焦がすほどの心の萌芽の息吹は、神すら裏切るに 足るほどの確かさを、ミルノという天使に與えたのですから」 |
「說無怨無悔……我是不會那麼裝模作樣的。 因為那一天,我讓你見到了一個墮天使嚎啕大哭得很是難看, 可笑愚蠢的模樣……我一輩子都不會忘記那一天的。」 . |
「後悔しなかった……などと格好をつけることなどしません。 何故なら、みっともなく泣き喚き、滑稽な墮天使の姿を貴方に 見せてしまったあの日を……私は一生忘れないのだから」 |
不僅凜然,甚至還令人感覺崇高的微笑, 就在我咫尺之前,楚楚動人得,沒有上限。 . |
凜として崇高さすら感じさせる微笑が、 俺のすぐ目の前に、どこまでも可憐にたたんでいた。 |
「因為,在那一天,那時間,那個地方…… 你給予了我,又一種全新的感情……」 . |
「だって、あの日、あの時、あの場所で…… 私はあなたに、また新たな感情を、 與えてもらったのですから……」 |
講完,密爾諾臉頰上的 天藍色長髮,用右手撥到耳際,慢慢地, 以天使般柔情,給了我一個吻。 . |
そう告げると、ミルノは頬にかかる 空色の長髪を右手で耳にかけ、そっと、 天使のような優(yōu)しさで、口づけを與えてくれた。 |
「……胸口的深處,跳動得好快好快…… 快得我都要瘋了……。好痛苦,卻又好甜蜜…… 好悲苦……而且,又開心得,快要哭了出來……」 . |
「……胸の奧が、壊れてしまいそうなほどに……、 どきどきしています……??啶筏い韦?、甘やかで…… 切なくて……そして、泣いてしまいそうなほどに、嬉しくて……」 |
像是受到講出的辭彙所牽引, 就連密爾諾的意識都到達不了的靜謐, 使得一條淚痕,流下她的臉頰。 . |
紡がれる言葉達に引き連れられるように、 彼女の意識にすらのぼらないほどの靜かさでもって、 一筋の涙がミルノの頬を伝っていく。 |
「王子……我,今後也會,繼續(xù)培養(yǎng)這情愛…… 就算是神,我也不會讓祂阻撓……」 . |
「王子……私は、これからも、愛を育んでいきます……。 神様にだって、邪魔はさせません……」 |
「因為這,是只屬於我的……一顆心?!?br>. |
「だってこれは、私だけの……心なのですから」 |
——白色雙翼。 . |
——白き翼。 |
夜晚的執(zhí)務室,佇立在窗邊的密爾諾的翅膀, 是一片作為天主使徒證明的純白。 . |
宵の執(zhí)務室、窓辺にたたずむミルノの翼は、 神の使徒の証たる純白に染まっていた。 |
「…………」 . |
「…………」 |
她造訪這裡,大概是在半個時辰之前。 . |
彼女が此処を訪れたのは、およそ半刻程前の事である。 |
密爾諾一言不發(fā),眼神低伏, 當初看她那樣子,我還感覺到焦慮及不安, 以為她是不是又遭到囚禁在神的支配下。 . |
押し黙り、目を伏せたミルノの様を見て、 もしや再び、神の支配下に囚われてしまったのかと、 當初は焦りと不安を感じたものだったが—— |
「…………沒有問題的。」 . |
「…………大丈夫です」 |
「知曉了愛——知曉了你的溫存, 我已經(jīng)不會受到過去的神所誤導?!?/font> . |
「愛を——あなたのぬくもりを知った私が、 もはやかつての神に惑わされることなどありませんから」 |
她那聲音,是我的錯覺嗎, 聽起來稍微有些害羞。 . |
その聲の響きには、気のせいだろうか、 少しだけ照れたような響きがあった。 |
「……因為我至今為止, 都讓你看了好多,我很難堪的樣子……」 . |
「……あなたには、これまでにも、 色々と恥ずかしい姿を見られてしまったので……」 |
「才也會想要害羞的?!?br>. |
「照れもしようというものです」 |
——很難堪的樣子? . |
——恥ずかしい姿? |
一旦我只回了句「這還不好說咧」, 密爾諾便聳聳肩,苦笑著說: . |
どうなんだろうな、とだけ返すと、 ミルノは肩をすくめ、苦笑しながら、 |
「嚎啕大哭,表露感情…… 在我的感情有所顯露時,總是有你在?!?/font> . |
「大泣きしたり、感情を露にしたり……、 私の感情が発露する時には、いつもあなたがいますから」 |
「但是……我對你展現(xiàn)那種模樣時, 不論哪一次,都等同於我這個存在發(fā)生變化的契機, 還有將全新概念,印記在密爾諾這個存在的時候。」 . |
「けれど……私がそんな姿をあなたに見せた時というのは、 どれも私という存在が変わる契機や、 新たな概念をミルノという存在に刻み込む時と等しいのです」 |
「給了我一個全新世界的, 毫無疑問,王子……就是你?!?/font> . |
「私に新しい世界をくれたのは、 間違いなく、王子……あなたでした」 |
那一定是因為,密爾諾在要做什麼重大決定, 或是確認什麼重大事情的時候,都必定會造訪我的關(guān)係, 不過密爾諾自己確沒有注意到的樣子。 . |
それはきっと、ミルノが大切な何かを決めたり、 確認する時には、必ず俺の所を訪ねてくれたからなのだが、 ミルノ自身はその事に気付いていない様子だった。 |
「王子你……有一股會改變?nèi)说牧α俊!?br>. |
「王子には……誰かを変えてしまう力があります」 |
「你就只是靜靜地,待在身邊, 既沒有強迫什麼,也沒有硬要講什麼給人聽,」 . |
「靜かに、隣にいてくれるだけなのに、 何かを無理強いしたりも、強引に言い聞かせたりもしないのに」 |
「然而就只因為你這個存在, 某些重要的事物,完全昇華成了更加重要的事物?!?/font> . |
「あなたという存在だけで、 とても大切なものが、もっと大切なものに昇華してしまう」 |
「我……我是以親身知曉了那一點。」 . |
「私は……身を以てそれを知っています」 |
「正因為如此,現(xiàn)在我也是像這樣,前來造訪你。」 . |
「だからこそ、こうして今も、貴方を訪ねたのです」 |
密爾諾輕輕轉(zhuǎn)身, 筆直地注視著我,一邊說: . |
ミルノは、くるりときびすを返し、 真っ直ぐにこちらを見つめながら、 |
「我會來到這裡……是為了知道, 為什麼我這雙墮落的翅膀,會再度恢復為純白色……」 . |
「ここへ來たのは……墮天した私の翼が、 再び純白の色を取り戻した理由を知るため……」 |
「因為我在心裡頭,有一股叫『大概是如此』的預想, 和一個叫『希望是如此』的願望, 都想要得到一個確信,讓它們認為,這一定就是正確答案?!?/font> . |
「おそらくはこうだろう、という予想と、 こうであって欲しいという願望が、 きっと正解なのだと確信を得たいがためです」 |
「既然如此……既然要重新定義我這個存在, 那我希望在那時候,有你在身邊……我是那麼想的。」 |
「なれば……私という存在を再定義するのなら、 その場には、あなたがいて欲しいと……そう思ったのです」 |
是為了那個,才會來拜訪我的啊。 . |
その為に、俺を訪れたのか。 |
「……是的。我重新定義我這個存在的瞬間, 我把自己轉(zhuǎn)換成,某種想要的狀態(tài)的瞬間……」 . |
「……えぇ。私が、私というものを再定義する瞬間を、 私がこうありたいと、自分を書き換える瞬間を……」 |
「王子,我都希望你能把那些瞬間,看得徹頭徹尾?!?br>. |
「王子、あなたに見屆けてほしいのです」 |
我直勾勾地對清澈無邪,沒有一絲陰霾的密爾諾的雙眼,回以注視, 緩緩地回以頷首,讓她看到。 . |
澄み切った、曇りひとつ無いミルノの瞳を真っ直ぐに見つめ返し、 ゆっくりと頷き返してみせる。 |
站在窗邊,背上掛著夜空和明月的密爾諾, 那樣子帶著一種既非人也非天使,而是在其之上的,莊嚴而崇高的感覺。 . |
窓辺に立ち、背に夜空と月とを背負ったミルノの姿は、 人や天使といった何かではない、それ以上の神々しさを帯びていた。 |
「——那麼究竟,我的翅膀會染上黑色, 會是什麼緣故呢。」 . |
「——そも、私の翼が黒く染まったのは、 いったいどうしてなのでしょうか」 |
——那是因為…… . |
——それは……。 |
「…………是的,就是那樣?!?br>. |
「…………はい、そのとおりです」 |
「因為我違背了神——過去我稱為天主者的命令, 和人類站到了同一邊上,因為我愛上人類了?!?/font> . |
「神に——私がかつて神と呼んでいた者の命に反して、 人の側(cè)へと付いたから、人を愛してしまったからです」 |
「捨去神的那時候,在我判斷價值用的天秤上頭, 不管是作為天主僕人的使命, 或是作為天使長的立場,對我都不成妨礙。」 . |
「神を捨てたあの時、私の価値判斷の天秤の上で、 神の下僕であるという使命も、 天使長であるという立場も、何の障害にもならなかった」 |
「那時候我還沒辦法確信, 但是在和王子一天天度過的當中, 我知道了,我的選擇並沒有錯誤。」 . |
「あの時はまだ確信出來ませんでしたが、 王子と日々を過ごす內(nèi)に、 私の選択は間違いでなかったと知りました」 |
「只不過……以現(xiàn)在的我的解釋, 和過去的我之間,稍微有些,意見上的不同。」 . |
「ただ……今の私の解釈では、 少しだけ、過去の私との間に意見の相違があるのです」 |
——不同? . |
——相違? |
「我的翅膀,從黑色變成了白色?!?br>. |
「私の翼は、黒から白へと変じました」 |
「但是……我所相信的,並且所愛的, 絕對不是過去我稱之為天主的事物。」 . |
「けれど……私が信じているのは、そして愛しているのは、 決してかつて神と呼んだものではないのです」 |
「我知道人的所作所為很美麗,人的生活樣貌很寶貴, 而且愛上你,比什麼都來得幸??鞓贰!?/font> . |
「私は人の営みを美しいと、人の生き様を尊いと、 そしてあなたを愛することが、何よりも幸せだと知っています」 |
「那麼我認為……至少在密爾諾這個存在上, 信神,和墮落之間,沒有任何的關(guān)聯(lián)?!?/font> . |
「ならば……少なくともミルノという存在において、 神を信じることと、墮天との間には、何の関連もないのでは、と」 |
的確,假若黑色翅膀是墮落於天的證明, 就無法說明密爾諾的翅膀恢復白色的理由。 . |
確かに、黒き翼が墮天の証なのだとすれば、 ミルノの翼に白が戻った理由に説明が付かない。 |
那麼,密爾諾她是怎麼在思考這個狀況的呢。 . |
それでは、ミルノはこの事態(tài)をどう考えているのだろうか。 |
「呵呵,實際上,我已經(jīng)好幾次,都有和你說出答案了喲?」 . |
「ふふ、実はもう、答えは何度もお伝えしているんですよ?」 |
我已經(jīng),聽到答案了……? . |
既に、俺は答えを聞いている……? |
「是的。我會像這樣恢復白色翅膀的理由,就是——」 . |
「はい。私がこうして白き翼を取り戻した理由、それは——」 |
「——愛?!?/font> |
「——愛です」 |
「我不會說其他的天使都是如此。」 . |
「他の天使が皆そうだとは言いません」 |
「應該就只有密爾諾這個天使的定義,會是如此?!?br>. |
「ミルノという天使の定義が、 そうであったというだけなのでしょう」 |
「我還記得在過去,我受到我曾經(jīng)尊為天主者的愛時, 我的翅膀既潔白,又散發(fā)著光輝?!?/font> . |
「かつて、神と稱していた者の愛をこの身に受けていた時、 私の翼が白く、輝いていたと記憶しています」 |
「然後當我失去了神的愛, 變成了不安定的,崩壞的密爾諾時, 應該就是,我的翅膀染上墮黑的瞬間……」 . |
「そして神の愛を失って、 不安定な、壊れたミルノになってしまった時、 それが私の翼が黒く染まった瞬間だったはずです……」 |
「——那麼,像現(xiàn)在這樣……」 . |
「——ならば、今こうして……」 |
「密爾諾這個存在的一切,」 . |
「ミルノという存在の全てが」 |
「都愛著你——」 . |
「あなたを愛している、と——」 |
「因為我能夠毫不猶豫地,這麼告訴你,所以, 對我而言,這雙翅膀一定是 在顯示我是不是滿盈著愛……」 . |
「迷うことなく、告げられるのですから、 きっと私にとっての翼とは、 愛が満ちているかどうかを示すものだったのだと……」 |
「所以我才會這麼想的。」 . |
「私はそう思ったのです」 |
從窗邊,密爾諾踏出一步。 . |
窓辺から、ミルノは一歩を踏み出す。 |
憑藉著一種,就像是,以天界之光充滿己身的月亮女神, 降落到地面上一般的光輝; . |
まるで、天界を光で満たす月の女神が、 地上へ降り立つかのような、輝きを以て。 |
「……我講得是稍微浮誇了些,」 . |
「……と、少々大仰なお話をしてしまったわけですが」 |
一步,又一步; . |
一歩、また一歩と。 |
每當密爾諾前進一步, 就感覺她是從非人的神明領(lǐng)域,降到人類這一邊來。 . |
歩を進める度に、神という人ならざる領(lǐng)域から、 ミルノが人の側(cè)へと降りてくるかの様に感じられる。 |
然後,密爾諾她—— . |
そうして、ミルノは—— |
「也就是說……這是我為了遮掩羞怯才會講的……」 . |
「つまりは……これは照れ隠しのようなもので……」 |
輕輕柔柔地,從天際墮落,到我的臂彎當中 . |
俺の腕の中に、ふわりと墮天して、 |
「今晚,我來造訪王子的真正理由——」 . |
「今夜、私が王子を訪ねた本當の理由は——」 |
然後,用一個比任何人物,任何事物, 都還要來得燦爛的笑容,密爾諾對我這麼說道: . |
誰よりも、何よりも愛おしい、 輝く笑顔を以て、ミルノはこう言ってくれたのだった。 |
「只是因為,我來對你,做愛的告白?!?br>. |
「ただ、あなたに愛の告白をしにきただけなのですから」 |