
好感度 |
臺詞 |
0% |
これは仮の姿だけど、あたし強いのよ? 這模樣不是人家的真身,但人家可是很厲害的喲? |
15% |
確かにこの姿だと、色々と物をもらうことが多いかも。 對呀,用這個模樣的話,搞不好就會有很多人送人家東西。 |
30% |
この姿だと、見えなかったものが見えるから悪くないわねん? 這副模樣呀,能看到些原來看不到的玩意,還不錯喲? |
50% |
こうしてみると、人の姿でいるほうがぬくもりが伝わりやすい。 試著化成人形後,感覺人形比較容易感受溫暖。 |
60% |
あたしのこの姿って、変? 人家這模樣,很怪嗎? |
80% |
王子、外は狐の嫁入りだよ。 王子,外頭有狐貍要嫁人囉。 |
100% |
なんなら本當に王子の嫁になってもいいけど? 既然這樣,那我就真的當王子的新娘好囉? |
副官 |
副官って結構退屈だねぇ……。それよりも一緒に遊ぼうよ~。 副官還真是無聊耶……別管工作了,一起來玩嘛~ |
看到軟蓬蓬的金色尾巴, 我一跟上去,就發現果然是稻荷哼著歌在散步。 . |
ふわふわと金色のしっぽが見え、 後を追うとやはりイナリが鼻歌を歌いながら歩いていた。 |
「嗯?王子!怎麼了嗎? 找人家有事?」 . |
「ん? 王子! どうかしたの? あたしに用?」 |
一旦我告訴微笑著詢問的稻荷,我沒什麼別的事, 她就一臉無聊地嘟起嘴。 . |
にこにこと尋ねる彼女に特に用はないことを告げると、 何処かつまらなさそうに口を尖らせた。 |
「呣——……人家好不容易都變成人類了, 卻什麼事都沒有,真無聊……」 . |
「む——……。せっかく人間に化けているのに、 何もないとはつまんない……。」 |
我問她變成人類的感想,稻荷聽了便露出笑容,搖動尾巴。 . |
人間に化けた感想を聞くと、イナリは笑みを浮かべ しっぽを揺らす。 |
「好好玩!更有趣的是視線好高,真棒!」 . |
「楽しい! 何より目線が高いのがいいよね!」 |
「人類,一直都是從這樣的高度 在看世界的呀——」 . |
「人間って、いつもこんな高さから 世界を見ているんだねー」 |
稻荷把手遮在眼前,對我說道。 . |
彼女は手をかざしながら俺にそう話した。 |
說高是高,稻荷她也算是身高較矮的一邊, 不過從狐貍來看,應該還是有所不同。 . |
高いといっても彼女の身長は低いほうなのだが、 狐からみればやはり違うものらしい。 |
「最棒的是還能夠這樣摸摸王子,還不錯喔!」 . |
「なによりこうして王子に觸れられるのが良いかも!」 |
那笑容令我心中一顫,胸口亂跳。 . |
その笑みにどきりと俺の胸が高鳴る。 |
稻荷一臉沒事樣地看向我;一邊嘆息, 我一邊回覆說:「就是啊。」 . |
何食わぬ顔でこちらをみるイナリにため息をつきつつ、 俺はそうだな。と一言返した。 |
「人家這個樣子,是不是和其他人類有些不一樣啊?」 . |
「あたしのこの姿はほかの人間と少し違うかな?」 |
忽然被這麼一問,我一瞬間不知道要說什麼才好。 . |
ふとそう尋ねられ、俺は一瞬言葉に迷った。 |
說不一樣倒也沒有,不過和這裡的同伴們比起來, 應該算是比較年幼的一邊吧。 . |
間違ってはいないが、ここにいるほかの仲間に比べると 幼い方ではあるだろう。 |
「嗯~;我是想說呀,是不是像其他人那樣, 要再更這個……更成熟一點會比較好啊。」 . |
「ん~。ほかの人みたいに、もっとこう…… 大人っぽいほうがいいのかなーって」 |
對著低聲哼哼的稻荷,我回覆她說: 「妳保持原樣就很足夠了」。 . |
小さくうなる彼女に俺はそのままでも十分だ。 と返した。 |
沒有必要和周遭同個樣子。妳就是妳。 我這麼一告訴她,稻荷便高興地瞇細了眼睛。 . |
周りと同じである必要はない。お前はお前なのだから。 そう告げると、イナリが嬉しそうに目を細めた。 |
「哎呦,講得還讓人家蠻開心的嘛? 呼呼,那我保持著個樣子,好像也不錯耶。」 . |
「なかなか嬉しいことを言ってくれるじゃない? ふふっ、ならこの姿でいるのも悪くないかもね」 |
稻荷搖著尾巴,開始哼起歌; 她一牽起我的手,便緊緊握住。 . |
しっぽを振り、鼻歌を歌いはじめたイナリは、 俺の手を取るとぎゅっと握る。 |
「哎呀、而且啊,這個樣子, 王子應該也比較容易抱緊人家是嘛——」 . |
「まぁ、この姿のほうが王子も 抱きしめやすいだろうしねー」 |
對著「呼嚕呼嚕」地,像隻貓一樣貼上來的稻荷, 我一邊撫著她的頭,一邊感覺臉頰便得緩和。 . |
ごろごろと貓のようにすり寄るイナリに、 俺は頭を撫でつつ頬が緩むのを感じていた。 |
「呼呼,是不是在意人家在做什麼?」 . |
「ふふっ、何してるか気になる?」 |
桌子上準備著不常見過的,像是餐具一樣的器皿。 . |
テーブルの上に、見慣れない食器のようなものが準備されている。 |
器皿整體被塗成紅色,還上了金飾,看起來很漂亮; 它們都是稻荷特意帶來的。 . |
全體が赤く塗られ、金の裝飾が施された見事なそれらは、 イナリがわざわざ持ち込んだものだ。 |
「這個呀,是東方國度用來喝酒的器具呦——」 . |
「これはね、東の國のお酒を飲む道具なんだよー」 |
「在東方國度啊,是有蠻多種喝酒的方法…… 可是這個是在非常重要的祭典時用的喔。」 . |
「東の國ではね、いろんな飲み方があるんだけど…… これはとても大事なお祭りの時に使うものなんだ」 |
所以那些既是祭器,也是酒器啊。 「那妳能不能招待我些東方國度的酒呢?」我這麼一問, . |
祭具でもあり、酒器でもあるということか。 それでは東の國の酒を振る舞ってくれるのか、と聞くと、 |
「抱歉囉——。這個不是真正的酒呦。」 . |
「ざんねーん。これは本物のお酒じゃないよ」 |
稻荷就回了句「抱歉囉」, 而我則是重新想了一下:稻荷她雖然說是妖狐, 不過現在的樣子是個小孩,讓她喝酒應該是不太好。 . |
それは殘念だ、と返しつつ、 イナリは妖狐とはいえ今の姿は子供なのだから、 酒を飲ませてはまずいだろう、と俺は思いなおす。 |
「但是,我們可以來模仿一下呦。 今天人家就特別來教教王子這個酒器的用法吧。」 . |
「でも、その真似っ子ならできるよ。 今日は特別に、あたしがこの酒器の使い方を教えてあげるね」 |
在異國祭典時的飲酒方法,還有眼前的酒器的用法。 她願意教我,這還真讓我起了不小的興趣。 . |
異國の祭りで酒の飲み方と、その酒器の使い方。 それを教えてくれるというのは、興味深いことだった。 |
搖曳著白色服裝,還有軟蓬蓬的尾巴, 稻荷準備了大中小三種酒杯, 以及在酒杯旁邊,有著奇妙形狀,像是水壺一樣的東西。 . |
白い裝束と、ふわふわの尻尾を揺らしながら、 イナリは大中小三種の盃と、 その橫に不思議な形をした水差しのようなものを準備した。 |
微微飄散的酒精味道, 令人懷疑這個是否真的不是真的酒, 不過稻荷都那麼說了,應該不會有錯。 . |
微かに漂う酒精の香りは、 本當にこれが偽物なのだろうかと疑わせるが、 イナリがそう言っていたのだから間違いないだろう。 |
「其實本來呀——,是會有一個人幫忙倒, 不過今天就我們兩個而已,就由人家來幫忙倒喔。」 . |
「本當はねー、注いでくれる人がいるんだけど、 今日は二人だけだから、あたしが注いであげるね」 |
稻荷將手把特別長,像是水壺一樣的東西,拿在兩手, 再催促我拿起酒杯。 . |
イナリはやけに持ち手の長い、水差しのようなものを 両手に持って、俺に盃を手に取るように促す。 |
「首先從小酒杯開始喔。」 . |
「まずは小さい盃からね」 |
一下、兩下,假裝倒,然後在第三次, 酒,某種像酒的東西被倒進杯子。 . |
くい、くい、と二度注ぐふりをして、 三度目に酒、らしき何かが注がれる。 |
「這個,很少見吧?這個叫做『銚子』, 是在東方國度使用的器具呦——」 . |
「これ、珍しい? お銚子、っていう、 東の國で使うものなんだよー」 |
因為要用兩手支撐,才會有著長柄是嗎。 「這還真稀奇呢」正當我一邊想著,一邊想要一如平常地乾杯時, . |
両手で支える為に、長い持ち手があるのだろうか。 珍しいものを見たな、と思いつつ、普通に盃をあおろうとすると、 |
「啊,等下等下,王子等等啦——。 人家剛才不是說還會教你喝法嘛。」 . |
「あ、待って待って、王子待ってー。 飲み方も教えてあげるって言ったじゃない」 |
稻荷很開心似地,在我的手上,疊上她玲瓏的手。 . |
イナリは楽しげに、俺の手に小さな手を重ねる。 |
「要這樣喝喔。一口、兩口、三口喝。」 . |
「こうするんだよ。くい、くい、くいーって」 |
我感受著稻荷她小手的溫度, 一邊照著提醒的,分三次喝完酒杯。 . |
俺はイナリの手のぬくもりを感じつつ、 促されるまま、三度に分けて盃を空にする。 |
不管我怎麼嘗,都還是很像酒的味道。 東方國度的酒我之前有陣子還蠻愛喝的, 這深醇的香氣和味道,都和那非常接近。 . |
どう味わっても、やはり酒の味によく似ている。 東の國の酒は以前にもたしなんだことがあるが、 深い香りと味はそれにとても近いものだ。 |
我給稻荷看了看酒杯,想要再喝第二杯,但是, . |
俺は二杯目を貰おうとイナリに盃を示すが、 |
「王子討厭啦,這麼猴急。 這是在很重要的祭典時的飲酒法,所以是有規矩的呦。」 . |
「王子ってば、せっかちさんだ。 大事な祭りでの飲み方だから、お作法があるんだよ」 |
說完,稻荷便從我接下酒杯, 用和方才同樣奇妙的方式倒那個液體。 . |
そう言って、イナリは俺から盃を受け取り、 先程と同じように不思議な注ぎ方をした。 |
手拿著注好了似酒的某種液體的酒杯, 就像先前讓我做的一樣,稻荷也是分三次喝完。 . |
酒らしき何かを注いだ盃を手に、 先程俺にさせたのと同じように、イナリも三度目で盃を空ける。 |
分三次倒,兩人交互飲酒…… 我想到這好像是在那裡聽過的儀式, 不過它卡在記憶的深處,一時之間沒辦法回想起來。 . |
三回に分けて注ぎ、二人で交互に酒を飲む……。 どこかで聞いたことのある儀式だな、と思うが、 記憶の奧底に引っかかり、うまく思い出せない。 |
「噗啊——。呼呼,好好喝呢。 如果不是人類的身體,還沒辦法和王子這樣子喝東西, 果然,人家用這樣子,真是太好囉——」 . |
「ぷぁー。ふふっ、おいしーね。 人間の身體じゃなきゃ、王子とこんなこと出來ないから、 やっぱりこの姿でよかったねー」 |
接下稻荷遞出的酒杯,我頷首同意。 就算樣子是狐貍,稻荷就是稻荷, 不過這種人類的行為規範,還是只有這人形做得來。 . |
イナリの差し出す盃を受け取って、俺は頷く。 狐の姿だろうとイナリはイナリだが、 こうした人間の作法というものは、やはりこの姿ならではだ。 |
「好囉,王子。 要分三次喝呦。一口、兩口、三口喝,要這樣喔。」 . |
「はい、王子。 三回にわけて飲むんだよ。くい、くい、くいー、ね」 |
一口; 兩口; 三口喝。 . |
くい。 くい。 くいー。 |
「好厲害、好厲害; 王子學得好快呢。」 . |
「じょーずじょーず。 王子は飲み込みがはやいね」 |
我完全沒想到,有一天我會因為喝酒—— 喝這像酒的東西的方法,而被人誇獎。 . |
酒——らしきものの飲み方で、 褒められる日が來るとは思いもしなかった。 |
一邊感到有些不好意思,我對稻荷問「接下來要做什麼?」 . |
照れくささを覚えつつ、次はどうするんだ? と問いかける。 |
「等照王子、人家、王子喝完之後呀, 再來要換這個中等的酒杯, 用人家、王子、人家……用這個順序來喝呦——」 . |
「王子、あたし、王子って飲んだらね、 次はこの中くらいの盃に変えて、あたし、王子、あたし、 ……の順番で飲むんだよー」 |
好喔,我點頭知會,你一來,我一往地喝空酒杯。 同杯喝東西,也沒差到哪裡去呀。 . |
ああ、と俺は頷いて、交互に、交互に盃を空けていく。 同じ盃で飲むというのも、悪くないものだ。 |
稻荷也是很享受吧, 她「啪搭、啪搭」地輕輕搖著尾巴。 . |
イナリも楽しんでいるのだろうか、 尻尾をぱたりぱたりと軽やかに揺らしている。 |
「呼呼,王子,你喝得很好喝耶。 人家來倒的話,就很好喝?」 . |
「ふふっ、王子、美味しそうに飲むよね。 あたしが注ぐと、おいし?」 |
稻荷一臉認真的表情,朝我盯來。 「是啊,好喝啊。」我老實回覆感想。 . |
じぃ、と、やけに真剣な表情で見つめてくるイナリ。 ああ、美味しいよ、と素直な感想を返す。 |
雖然她說這不是酒, 稻荷的臉頰還是有些微醺的紅。 . |
酒ではないと言いつつも、 イナリの頬はほんのり赤く染まっていた。 |
「最後呀,要用這個大酒杯作結。 來,幫王子倒喔。」 . |
「最後はね、この大きな盃でおしまい。 はい、注いであげるね」 |
從叫做「銚子」的水壺所倒進的,像酒的東西。 每當倒一次時,左一搖、右一晃的尾巴,實在可愛。 . |
オチョーシ、という水差しから注がれる酒のようなもの。 注ぐたびに、ふわり、ふわりと揺れる尻尾が愛らしい。 |
「好囉,王子。要一口、兩口、三口喝呦。」 . |
「はい、王子。くい、くい、くいー、だよ」 |
點點頭,我照著受教的方法傾斜酒杯。 如此一來,原本卡在記憶角落的, 東方國度的文化,雖然朦朧不明,還是讓我給想起來了。 . |
頷いて、教えられたとおりに盃を傾げる。 そうしていると、記憶の隅に引っかかっていた、 東の國の文化がおぼろけながら思い出されてきた。 |
「呼呼。接下來是人家囉。」 . |
「ふふっ。次はあたしだね」 |
稻荷開開心心地喝空酒杯。 接下才剛剛喝空的杯子, 我向她詢問我微微想起的儀式。 . |
嬉しそうに盃を空けるイナリ。 空にしたばかりのそれを受け取って、 微かに思い出した儀式について問いかける。 |
「喝這個酒的儀式, 是不是在東方國度的……結婚典禮啊?」 . |
この酒を飲む儀式は、東の國における、 ……婚禮の儀ではなかったか? と。 |
「耶……欸欸!? 王子,你什麼時候注意到的……!?」 . |
「え……えぇっ!? 王子、いつから気づいてたの……!?」 |
稻荷那對大大的耳朵,動得一晃又一晃。 . |
イナリの大きな耳が、ぴょこんぴょこんと動く。 |
然後,稍微紅著臉,她說道: . |
それから、少しだけ頬を染めて、彼女は言った。 |
「沒……沒關係啦、王子。這個是預演啦。」 . |
「だ……大丈夫だよ、王子。これは予行演習だから」 |
「欺騙什麼都不知道的王子,讓你同意和人家結婚, 人家完全……連一丁點那種想法都沒有啦。」 . |
「なにも知らない王子を騙して、 あたしとの結婚に同意したことにしてもらっちゃおうなんて、 ぜんぜん……これぽっちも思ってなんかないから」 |
說得遮遮掩掩的稻荷, 視線直勾勾地注視著我的嘴邊。 . |
取り繕うようにそう言ったイナリだが、 その視線は俺の口元を、じぃ、と見つめていた。 |
我會不會喝下最後一杯—— 她一定是很在乎那個吧。 . |
俺が最後の一杯を飲むかどうか ——きっとそれが気になっているのだ。 |
說是結婚典禮,畢竟這是預演。 而且,想到稻荷她和我的關係, 要我乾了這一杯,我也應該沒多在意。 . |
婚禮の儀とはいえ、あくまでこれは予行演習。 それに、イナリと俺の仲を思えば、 この一杯を飲み干してやっても構わないだろう。 |
分三次,喝空酒杯。 像是在等待那個時機,稻荷朝我抱了過來。 . |
三度に分けて、盃を空ける。 それを待っていたかのように、イナリは俺に抱きついてきた。 |
「呼呼……謝謝囉,王子。」 . |
「ふふっ……ありがとう、王子」 |
「王子呀,等之後,等之後喔,」 . |
「ねぇ王子、いつか、いつかね」 |
「下次我想說,要是真的能辦這個儀式,該有多好呀……」 . |
「今度は本當に、この儀式ができるといいなって……」 |
對呀,我回覆道,撫摸在我胸前的稻荷的頭。 . |
そうだな、と俺は返し、胸の前にあるイナリの頭をなでる。 |
於是乎稻荷她,便「啪搭啪搭」地, 開始高興得搖起尾巴來。 . |
するとイナリは、その金色の尻尾を ぱたぱたと嬉しそうに振り始めたのだった。 |