これまでに紡いできた物語に込めた想いや裏話、今後の展望など、『プロセカ』のプレイヤーならばその魅力を再発見できるようなお話をいろいろと伺ってきた。今回は完全に“プレイヤー向け”の記事となっているが、そのぶん、濃い話が展開されているので、ご一読いただければ幸いだ。
我們訪談了至今為止編織至今的故事裡蘊藏的心願和小插曲、未來的展望等,『世界計劃』玩家的話能夠再次發掘出故事魅力的內容。這次是完全以“玩家向”的記事,因此會有很多深奧的內容,請一定要讀下去。
なお、電ファミニコゲーマーでは『プロセカ』1周年を記念し、近藤裕一郎氏とセガ側のプロデューサーである小菅慎吾氏のインタビュー記事も掲載している。そちらもぜひご覧いただきたい。
另外電Faminico Gamer紀念『世界計劃』一周年,採訪了近藤裕一郎先生和SEGA公司總監的小菅慎吾先生的記事也有刊登。請務必一起閱覽。
一歌と寧々、まふゆとえむ──キャラクターの関係性で“想定外”だったこと
一歌和寧寧,真冬和笑夢──角色的關係性“超乎想像”
──リリースから1年、各ユニットのストーリーは大きく進みましたが、ユーザーさんの反応はいかがでしょうか?
──上架到現在一年,各團體的故事都有大幅度的前進,不知玩家們的反應如何呢?
近藤氏:
シナリオに関しては、やれることはやったかなと思います。もともと予定していたことも、予定していなかったことも含め、キャラクターの成長に関してはうまく描けたのではないかと。
關於劇情該做到的部分已經做到了。原本預定的內容,非預定的內容都包含在內,關於角色的成長已經寫得很好了。
左から桝井氏、山下氏、近藤氏
左邊開始桝井小姐、山下小姐、近藤先生
桝井氏:
メインストーリーが受け入れられるか、というのがまず最初にドキドキしていたところだったのですが、こちらの伝えたい部分はユーザーさんにちゃんと受け取っていただけたので、嬉しかったです。
主線故事是否能被大家接受,這點從一開始就令我膽戰心驚,不過我們想傳達的部分也被玩家們好好地接受了,所以很開心。
山下氏:
ひとつひとつのイベントをチーム全體で試行錯誤しながら作っているのですが、良い反応を多くいただけています。ただ、今後フォローが必要だなと感じる、課題になった部分もあるので、よりよいシナリオを書いていければと思います。
每一個活動都是經過團隊全體邊嘗試錯誤邊製作,也收到了非常多好的回饋。不過關注未來的部分是必要的感覺,也成為了課題的一部分。所以希望可以寫出更好的劇情。
──最初は5つのユニットの物語はそれぞれ獨立していましたが、もともと他人だったキャラクターがいまは友達になっていたりと、ユニットを越えた繋がりが増えていったと思います。こういった展開はどの程度、當初から想定していたのでしょうか?
──最一開始以五個團體故事各自獨立為主,不過和原本是不認識的角色成為了朋友,以及跨越了團體互相連結的部分也增加了許多。這樣的展開是在怎樣的程度時,或是從一開始就決定好的嗎?
近藤氏:
もちろんユニットを越えた繫がり自體は最初から想定していました。閉鎖的なコミュニティだけでは、キャラクターたちが得られる気づきがどうしても限定的になってしまうので。いろいろな人と出會って、いろいろなことを知って、変わっていくことが大切だと思っています。
當然超越團體互相連結是從一開始就決定好的。封閉的社群的話角色們能得到的啟發就會變得被拘限。和各種人相遇,知道各種事後,產生變化是非常重要的。
ただ、どういった出會いがあるかという部分については、もともと考えていたものもあれば、あとから「これはやらねば」と感じて描いた出會いもあります。
不過關於如何相遇的部分原先想好的也有,也有從「一定要從這裡」的感覺進行描述的相遇也有。
──「やらねば」というのはシナリオを書いていく中でですか? それともユーザーさんの反応を受けてでしょうか?
──「一定要從這裡」的話是按照劇情寫下去嗎?還是觀察玩家的回饋呢?
近藤氏:
大半はシナリオを作っていく中で必要と感じたものですが、僕たちの想像以上に多くの人に受け入れてもらえたと思えた部分などは參考にしています。
大致上撰寫劇情中會出現感覺必要的東西,比起我們想像中更多人能夠去接受的部分也會做參考。
──印象的なものだと、一歌が寧々に歌を教えてもらうことになったのが意外な繫がりで驚きました。
──印象中,一歌請寧寧教她唱歌這意外的相連令我非常驚訝。
星乃一歌
草薙寧々
山下氏:
「響くトワイライトパレード」で一歌が寧々に歌を教えてもらうことになったのは當初、想定していなかった部分ですね。
在「響徹暮光大遊行」中一歌請寧寧教她唱歌在一開始,是沒有這個打算呢。
近藤氏:
ユニットごとにストーリーのおおまかな流れは最初から考えられているんですけど、過程の細かいところはリアルタイムで詰めていっていますね。一歌と寧々のところは當時「Leo/need」(以下、レオニ)が置かれていた狀況を考えたとき、一歌自身に気づきが必要という、當初のプロットとは別に必要性を感じた部分でした。
每個團體故事大綱流程一開始就決定好了,但是過程較細膩的部分則是當場花時間去填補呢。思考一歌和寧寧的部分當時「Leo/need」(以下略稱LEONI)所發生的情況,必須要讓一歌自己啟發自己,感覺需要和當初原案不同的必要性。
山下氏:
まふゆは裏表のギャップが大きいので、誰かと絡ませるとおもしろくなりますよね。日野森姉妹がメインのイベント「ふたり、月うさぎ」 でもまふゆと雫の會話があるんですけど、普段はされないような質問をされて、一瞬だけ素の部分が出るという場面も印象的になったかなと思います。
真冬的表裏差別非常大,所以和誰配在一起都會變得非常有趣。日野森姊妹為主的活動「兩人、月兔」中真冬和雫對話的部分。被問了平常不會被問的問題,一瞬間私底下的部分跑出來的場景也非常令人印象深刻。
桝井氏:
思っていたよりキャラクターが動いて、おもしろい関係になったのはまふゆとえむです。最初は「出會ったら面白いだろう」という軽い気持ちで「よいしょ」って引き合わせたんですけど(笑)、予想以上に受け入れていただいて。
比想像中更多角色互動,關係變得很有趣的是真冬和笑夢。最一開始「相遇的話會很有趣吧」的感覺「唷咿咻~」地把她們配在一起(笑),結果比想像中更被大家接受。
朝比奈まふゆ
鳳えむ
──日野森姉妹といえば、天馬兄妹、東雲姉弟、日野森姉妹のイベントがすべて終了しましたが、こちらの反響は大きかったのではないでしょうか?
──說到日野森姊妹,天馬兄妹、東雲姊弟、日野森姊妹的活動已經結束了。這幾組是不是非常受歡迎呢?
山下氏:
この3組のイベントは予想以上の反響でした(笑)。どのイベントも「祭り」という共通點があったのですが、各々違った「祭り」の様子を描けたかなと思います。きょうだい関係については、まだまだ掘り下げていきたいと思っていますので、今後もお楽しみにしていただければ幸いです。
這三組活動比想像中的更受歡迎(笑)。不管哪個活動都是以「祭典」為共通點,也寫出了各個不同「祭典」的內容呢。關於兄弟姊妹的關係,我們還想繼續往下延伸,未來也請大家敬請期待。
──本當に3組とも関係性が全然違うのがおもしろいところですが、とくに(日野森)志歩 や東雲姉弟は普段、あまり素直な愛情表現をしないからこそ「本當は姉(弟)のことをどう思っているの?」というところが気になっているユーザーさんが多かったんだと思います。
──3組的關係性全然不同很有趣,不過正是(日野森)志歩 和東雲姉弟平常都不會老實地做出愛情表現,會讓很多玩家們非常在意「他們對姊(弟)的想法是什麼呢?」。
桝井氏:
それぞれどういう気持ちでお互いと接していたのかというのをちゃんと描けるイベントにしようね、という話はしていたので、それがユーザーさんに屆いたのは良かったなと思います。
有討論過各自抱持著怎樣的心情去接觸對方這點要好好地寫到活動裡面,所以那點有傳達給玩家我覺得很好。
東雲姉弟は互いに「こいつぅ~!」と思いながらも「ここは尊敬できるな」という気持ちも口にせずとも持っているのが良いですよね。天馬家のふたりはストレートに「愛っ!」って感じで(笑)。
雖然東雲姊弟的話互相覺得「這傢伙~!」,但「他(她)這點值得我尊敬呢」的感覺即使不用說出口也能傳達得到。天馬家兩人的話就是單刀直入地「愛!」的感覺(笑)。
山下氏:
日野森姉妹はこれまでイベストであまり関係が語られていなかったこともあり、より丁寧に掘り下げようと意識して描きました。雫はいつもどおりだったんですけど、特に志歩は「プロを目指そう」と決めた後の話だったので、いつもくっついてくるだけだと思っていた雫に対して、そうじゃないと大人な考え方をできるようになっていたり。
日野森姊妹至今在活動裡很少提到她們的關係性,所以更加意識著詳細往下深掘地撰寫劇情。特別是志歩決定想要以「專業為目標」之後的故事。對於總是黏著她的雫,也變得能夠察覺到不是這樣而已大人般地思考模式。
日野森志歩
日野森雫
他のきょうだいイベントでも言えることですが、もう少し早い段階でイベントが開催されていたら、もっと違う內容になっていたかなと思ってます。少しそのイベントも見てみたいなと自分でも思うのですが(笑)今後もそのタイミングでしか描けない、それぞれのきょうだいらしいストーリーを描いていければなと思います。
其他兄弟姊妹的活動也可以這麼說,再稍微早一點的階段舉辦活動的話,故事內容說不定也會有所不同。雖然我也有稍微想看那樣的活動(笑),未來也還是會只以原來的時間點進行描寫,如果還能寫出更多兄弟姊妹各自風格的故事就好了。
──レオニのイベントに登場したイオリや、ビビバスのイベントに登場した遠野新、あとワンダショのイベントの青龍院櫻子なども人気キャラクターだと思います。これからの登場に期待しているユーザーさんは多いと思いますが。
──LEONI活動中登場的伊織,和VIVIBAS活動中登場的遠野新,以及WANDSHOW登場活動中登場的青龍院櫻子都是非常受歡迎的角色。期待他們未來再登場的玩家似乎非常多。
近藤氏:
どのキャラクターも丁寧に描きたいと思っているので、彼らも継続して魅力的に描いていけたらと考えています。
不管哪個角色都有詳細地描寫,我們也會持續描寫他們有魅力的一面。
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「獻給純白的你,誓約之歌!」是劇情團隊悲願?即使被反對但還是想完成
小豆沢こはね
花里みのり
──もう少し、各イベントでのユニットやキャラクターたちの変化について掘り下げたいと思います。ハーフアニバーサリーのタイミングで開催されたイベント「君と歌う、桜舞う世界で」はラストで一歌とこはね、みのりが一緒に歌うという展開がありましたが、節目のイベントでこれを描いた意図があれば教えてください。
──再稍微往各活動的團體和角色們的變化往下挖掘。半年紀念日的時候舉辦的「和你歌唱,在櫻花飄舞的世界裡」最後一歌和心羽、實乃理一起歌唱的展開中,請告訴我在紀念日活動中的描寫意義。
桝井氏:
ハーフアニバーサリーで區切りがいいというのと、4月は出會いの季節ということでああいったお話になったんです。一歌自身がミクと出會ったことを切っ掛けに大きく変化したんだということを振り返りつつ、改めて歌と向き合うというストーリーがまずあって。
半年紀念日是個很好的分水嶺,以及4是相遇的季節所以寫出了這樣的故事。一歌本身和miku的相遇為契機產生了很大的變化這樣一邊回顧,一邊重新面對歌曲的故事。
その中で同じようにミクと出會って変わっていった子たちが一緒に歌うことができている狀況というのは、感慨深くてすごく素敵なんじゃないかなと。最後のほうで奏と司が出會うところも含めて、歌を通して繋がったんだ、そしてそれはミクがいたからなんだっていうことを改めて感じていただけたら嬉しいなと思って書きました。
其中相同和miku相遇後改變的人一起歌唱的狀況,會讓人覺得十分感慨且非常棒。最後還包含與奏和司相遇並透過歌曲連結在一起,也會讓人重新體會到正是因為有miku的存在才能相遇,所以寫了這樣的劇情。
天馬司
宵崎奏
近藤氏:
奏は「出會った」カウントなんだ。
奏也被算到「相遇」裡面了。
桝井氏:
これからまだまだ繫がりが広がっていくというのを想起させつつ、優しい物語になればいいなという願いも込めました。
未來還會持續擴大連結範圍的感覺,也希望能成為溫和柔善的故事就好了。
──レオニは「Resonate with you」でプロのバンドを目指すことが決まりましたが、この先はどのような展開になっていくのでしょうか?
──LEONI在「Resonate with you」中打算以成為專業樂團為目標,未來還會有怎樣的展開呢?
山下氏:
いまのレオニはもともとプロ意識を持って活動していた志歩についていくような形になっているんですけど、ここから個人個人が「プロになるにはどうしたらいいか」を意識して、新しい壁にぶつかっていく。その中で乗り越えていけるのか、どうか? というお話になっていくかなと思います。
現在的LEONI成員原本就是跟隨著抱持專業意識進行活動的志歩的形式,從這開始每個人有了「要成為專業該做什麼」的意識,也開始遇到新瓶頸。在那樣的環境裡該如何突破?大概是這樣的故事。
近藤氏:
レオニはレオニらしくというか、等身大な空気があるユニットなので、プロを目指すからといってその空気感が壊れることはありません。彼女たちの歩幅で夢に向かっていくことになると思います。
LEONI就如同LEONI風格,有等身大氣氛的樂團,所以朝向專業樂團也不會破壞那氣氛。是以少女們自己的步伐朝著夢想前進的故事。
山下氏:
個人的に「Resonate with you」は思い出深いイベントなんです。志歩が脫退を考えていたとき、レオニの面々が改めて向き合うシーンの心情表現なんかはこだわって書かせていただいた部分なので。
個人覺得「Resonate with you」是令我印象深刻的活動。從志歩打算退團的時候,LEONI團員開始重新面對對方的場景裡心情表現是我們講究的部分。
あと、イベントのストーリーをつくるときってシナリオチームで最初から最後まで流れを決めたあと、近藤さんとディスカッションをするんですけど、そこであまりNGが出なかったのもすごく印象に殘っています。
還有,活動故事製作時劇情團隊從開始到結束的流程決定好後,會與近藤先生開會,當時也很少被NG否決掉的部分也留下了深刻的印象。
近藤氏:
(笑)。
山下氏:
1週間くらい揉んで決定稿が仕上がることがほとんどなんですけど、1~2回のやりとりで書き上がったので、「やった!」って(笑)。
大概一個禮拜構想完成決定稿,1~2次的開會後寫完,有「做到了!」這樣感覺(笑)。
桝井氏:
「Resonate with you」のときは「これは完全に絵が見えているんだな」というパターンでしたね。
在寫「Resonate with you」的時候是「這個完全想像得到插畫了呢」的場合呢。
──「MORE MORE JUMP !」(以下、モモジャン)はいかがでしょうか?
──「MORE MORE JUMP !」(以下略稱MOMOJAM)如何呢?
桝井氏:
直近の愛莉のイベント「ハッピー?ラブリー?エブリデイ!」 は彼女の魅力が出て良かったなぁと(笑)。もともとバラエティアイドルとしてどんなことをしていたかっていう設定もある程度決めていたんですけど。
最近愛莉的活動「HAPPY?LOVELY?EVERYDAY!」中展現出她的魅力真不錯呢(笑)。原本是搞笑偶像做個些什麼事情的這設定也是在某個程度上決定好的。
仕事とかをしているときに「私なにしてるんだろう?」とふと考えてしまうことって大人でもあると思うんですよ。
在工作的時候突然在想「我到底在做什麼?」這樣身為大人的我們也會一樣這麼想。
これが本當にやりたいことなのか? いまのままでいいのか? これを続けていればこの先やりたかったことが見えてくるのか?そういうふうに葛藤することってあると思うんですけど、自分のやりたいことに対して真摯な愛莉の姿を書くことができたので、良かったなぁと思います。
這真的是我想做的事情嗎?這樣下去好嗎?持續做下去的話未來想做的事能找得到嗎?就像這樣子糾結著。能寫出對於自己想做的事正面面對愛莉的姿態,我覺得非常開心。
桃井愛莉
近藤氏:
愛莉は『プロセカ』の中でも精神的に大人なキャラクターなので、成長を描くのは難しかったりするんですけど。彼女は過去と向き合った上で、自分の良さに気づきながら次に進めたっていう、そういう意味で良いイベントだったかなと僕も思います。
愛莉在『世界計劃』裡也是精神上非常大人的角色,要撰寫成長是很困難的事。她正面去面對過去,對自己也有好的啟發並前進,在那層意義上我覺得是非常好的活動。
──「屆け!HOPEFUL STAGE?」ではみのりの変化が描かれますが、彼女だからこそ勇気を與えられる人がいるという結末が感動的でした。このストーリーで大切にしたことがあれば教えてください。
──「傳達吧!HOPEFUL STAGE?」中描寫到實乃理的變化,正是託她才能獲得勇氣的人們也存在這樣感動的結局。在這故事中覺得最重要的部分請告訴我。
山下氏:
このイベントはみのりにとって、とても大切な一歩になったなと思っています。みのりはめちゃくちゃ鋼メンタルなので一回ヘコんでもすぐに立ち直れますし、ファンやモモジャンのことを大事に思っているからこそ一生懸命に頑張っていたり。だけど一緒に活動するのが有名アイドル達の中で、自分だけが無名ということもあり頑張りを評価してもらいにくかったり、そもそも自分を見てもらえなかったりという現実もあり、みのりにとって初めての大きな壁であり、そこをどう乗り越えていくのかという點に私達も一緒に悩み、向き合いました。
這個活動是對實乃理來說,非常重要的一步。實乃理是鋼鐵心的人所以即便是挫折也會馬上站起來,正是因為非常重視粉絲和MOMOJAM的成員才會非常努力地加油著。但是在一起活動的有名偶像們裡,自己是非常無名氣,怎麼加油也很難獲得好評價。原本自己就不被注意的現實,對實乃理是第一次遇到的瓶頸,如何去突破這點我們也一起煩惱著,並去面對它。
桐谷遙
作中で出てきたファン、そしてみのりのように、自分は頑張っているのに評価されにくい環境ってどうしても出てくるんじゃないかなと思います。その時に未完成なみのりだからこそ「わたしと一緒にがんばろう!」と背中を押せるような物語になれたらなと思っています。
作品中出現的粉絲也和實乃理一樣,即便再怎麼努力也無法獲得好評價的環境常常出現。那時候未完成的實乃理才能夠完成「和我一起加油吧!」從背後推大家一把的故事。
──ビビバスのストーリーは「Awakening Beat」の終盤で、こはねの才能の片鱗が見えつつ、ちょっと不穏な空気が流れました。
──VIVIBAS的故事「Awakening Beat」的最後,看到心羽成長後的才能,稍微變得有點不穩的氣氛。
白石杏
近藤氏:
杏が何を思ったのかというところは推測していただきつつ、杏自身のイベントもいつかまた來ると思うので、楽しみにしていただければという感じですね。
杏在想什麼讓大家去推測,杏本身的活動也會再辦,所以請大家敬請期待的感覺呢。
──あとビビバスのキャラクターがメインのイベントだと「純白の貴方へ、誓いの歌を!」がおもしろかったです。
──還有VIVIBAS角色為主的活動「獻給純白的你,誓約之歌!」很有趣。
山下氏:
あのイベントは一度近藤さんに反対されたところがあって。
那個活動被近藤先生反對過一次。
桝井氏:
私たちは「絶対やりましょうよ」と言っていました。
我們的話「絕對要辦啦」這樣說。
──えっ、そうなんですか?
──誒,是這樣嗎?
近藤氏:
女性キャラクターのほうが多いタイトルで、ジューンブライドの限定キャラクターがみんな男性になるのはどうなんだろう? という話はしました。
女性角色比較多的作品,舉辦6月花嫁活動限定角色全是男性是怎麼回事?這樣談過。
山下氏:
このお話はシナリオチームとしては「絶対やりたいよね!」というくらいのテンションだったんです。物語としても良いものになりそうな予感はしていて。それで桝井さんが近藤さんに猛プッシュして(笑)。
這個故事作為劇情團隊秉持著「絕對要辦啦!」地情緒高昂。作為故事的話絕對非常好的那種預感。因此桝井小姐就猛推給了近藤先生(笑)。
桝井氏:
ほかのシナリオチームのメンバーとも「こういうところが見れたら絶対いい」、「確かに!」みたいな會話をしていたんです。
其他還有劇情團隊的成員也都說「這個地方能看得到的話絕對很不錯」、「沒有錯!」這樣聊過。
結果的にどのキャラクターも持ち味を活かしながら、意外な面も垣間見えるお話になって良かったなと思います。冬彌はいろいろな気づきが得られましたし、結局巻き込まれる彰人というのも(笑)。
結果成為了每個角色都活用了自己的個性,並看得到令人意外的一面這樣的故事。冬彌也獲得了許多啟發,結果還把彰人一起捲了進來(笑)。
青柳冬彌
東雲彰人
類はワンダショ以外のショーの演出を付けるというのをそれまでは避けていたところがあったんですけど、冬彌や彰人といった真正面から受け止めてくれる相手とのやりとりでそれが和らいでいったり。
類と彰人は喧嘩みたいになったりしてましたけど、それぞれが良い作用を及ぼしつつ、おもしろいものになったかなと思っています。
類的話除了WANDERSHOW,以外的演出都迴避掉了,不過和像冬彌和彰人從正面接受一切的人一起做事後態度也比較放軟了。
類和彰人好像吵架了一樣,不過他們也各自產生好的作用,變得非常有趣呢。
神代類
山下氏:
最初はもう少しギャグ寄りになる予定だったんですよ。ギャグとシリアスの塩梅にはいつも悩まされています。
最一開始打算朝搞笑方面前進喔。我們常煩惱著搞笑劇情和嚴肅劇情的重要度該到哪裡。
──余談ですけど、杏ちゃんのスーツ姿は僕の周囲の女性ユーザーさんに好評だった印象があります。
──稍微岔開話題,杏的西裝對我身邊女性玩家也都獲得好評。
桝井氏:
やった! 「絶対杏はスーツだよ」と何度も言っていたので、好評というのは嬉しいです。
太好了!我也常說「杏絕對適合西裝喔」,能獲得好評真開心。
ワンダショとニーゴのイベントは難産? けれどいちばん苦労が絶えないのはビビバス
WANDASHOW和NIGO的活動難產?但是最辛苦的還是VIVIBAS
──ワンダショはいかがでしょうか? 最初のメインストーリーが司の成長に重きを置いたお話だったので、フェニックスワンダーランドを救うというのはそこから少し逸れた印象も個人的にはありました。このあたりはもともと決まっていた展開ですか?
──WANDERSHOW如何呢?最初的主線故事裡以司的成長為重心,為了拯救不死鳥遊樂園從那開始,我個人感覺到稍微有些偏離了主線的印象。那段是原本就決定好的展開嗎?
近藤氏:
そこはもとからですね。「こういう順序を踏んでこうなる」という計畫に沿って考えていったのですが……結果、めちゃめちゃ大変でした(笑)。この1年間でいちばん大変だったイベントは「ワンダーマジカルショウタイム!」です。
那段是原本就決定好了。原本打算「按照這樣順序安排下去」的計畫......結果超級辛苦的(笑)。這一年來最辛苦的活動是「Wonderlands Showtime!」。
ここでワンダショの第1部が終わるというのは決まっていたんです。でも一度書き終わったあとで、キャラクターの心情を無視しているような印象になってしまっていると感じて。収録直前に全部書き直してということをしました。
在這WANDERSHOW第一部結束是決定好的。不過寫完後發現無視了角色心情的感覺。所以在收錄前全部重寫過一遍。
桝井氏:
思わず遠い目をしてしまいます……。
不小心就成旁觀了......。
山下氏:
大変でしたね……。
真辛苦呢......。
桝井氏:
劇中劇のショーの內容とか「どうしたらいいんだ!?」みたいな(笑)。自分の中で1度「こう」となってしまうとなかなか上手く離れられないところがあって。近藤さんや山下さんにかなり助けられました。
劇中劇的短劇內容之類的「該怎麼辦!?」這樣(笑)。自己心中覺得「該這樣」決定了的話就很難離開那印象。所以近藤先生和山下小姐幫了我很多。
──結果的にすごく納得感のある著地點になっていましたし、良い意味で苦しみの跡は見えなかったです。えむのふたりの兄がいまでは愛されキャラっぽくなっているのもすごく好きです(笑)。
──結果達成了大家都能接受的故事,好的意思上看不到痛苦的痕跡。笑夢的兩個哥哥也變成大家喜歡的角色這點我也很喜歡(笑)。
桝井氏:
良かったです(笑)。楽しんでいただけるのがいちばん嬉しいので。
太好了(笑)。玩家能夠享受其中的樂趣是我們最開心的。
山下氏:
大筋の話の流れは今後のことまである程度決まっているんですけど、「ワンダーマジカルショウタイム!」での苦労を経て、最初の計畫に囚われすぎるのはやめようという話になりました。
大概的內容流程未來也在某個程度上決定好了,不過經過「Wonderlands Showtime!」的辛苦。就決定不要被一開始的計畫所困住了。
もちろんここで決めた流れを目指して進んでいくことには変わりありません。ただ、寄り道とか、そのときそのときで彼らに必要なものは都度考えて行こうというように話し合って決まりましたね。
當然是朝在這決定好的流程前進是不會變的。但有時也要換個路線,那個時候的他們需要什麼東西當場在想這樣討論後決定好了呢。
桝井氏:
プロットを決めても本文を書いているうちに「この流れであそこにたどり著くのは難しいのでは?」と感じたら一度立ち止まって相談をして、「じゃあ今回はこっちの流れにしたほうがいいね」といったやりとりは増えました。
流程決定好但在寫正式內容時感覺到「這樣的流程要達到那邊是不是很難?」的時候先暫停互相商量之後,「那麼這次的流程這樣做比較好」的討論方式也增加了。
キャラクターたちがリアルタイムにどう感じているかを気にするようにしています。「こう決めたんだからこうしなきゃ」となると駄目になっちゃうという學びを得たので。
我會注意角色們在他們的現實時間是如何感受的。也學到了「這樣決定好就這麼做」的話是不行的。
──やはりキャラクターの実際の動きによって、もともと考えていた流れと変化した部分は大きいですか?
──果然根據角色實際行動後,與原先決定好的流程上變化會差很多嗎?
近藤氏:
そうですね。我々としては「キャラクターを作っている」という感覚は一切ないんです。もちろん最初に設定を決めるときは別ですけど、それ以降はいかに生きている登場人物に対して想像力を働かせられるかという意識でいます。
是呢。我們的話完全沒有「在製作角色」的感覺。當然最初設定決定好的部分是不會動,之後就得去意識到對於登場人物要怎麼發揮想像力。
そうするとやっぱりあっちに行ったりこっちに行ったりするよなぁと。
這麼做的話果然會有這裡跑那裡跑的感覺。
──リリース前のインタビューではニーゴのお話を考えるのがいちばん大変だったとおっしゃっていましたが、これはいまも変わっていませんか?
──在上架前訪談中有稍微聊過關於NIGO的故事內容在構想上是最困難的,那到就在還是一樣難嗎?
桝井氏:
しばらくはやはりニーゴが難しかったですね。まふゆのイベント「囚われのマリオネット」 や絵名のイベント「満たされないペイルカラー」 の辺りまでは難関コースだったんですけど、そのあとはもっと個別に掘り下げる方向で考えるようになって変わっていきました。
有一陣子覺得NIGO故事真的很難寫。像是真冬的活動「被囚禁的魁儡」和繪名的「無法被滿足的薄色」那為止都是很困難的關卡,之後就是改往個別角色向下挖掘的方向去構思。
東雲絵名
ニーゴには「これを目指している」といった、ユニット全體の大目標みたいなものがないんです。それぞれが違う問題を抱えているので、そこを個別に深堀りしていくっていうのができるようになって、最近はそこまで苦労することはあまりなくなっています。
NIGO是以「這個為目標」之類的,其實團體全體來說沒有這種大目標。各自都有不同的問題,那點就會個別深掘下去,所以最近變得沒有那麼辛苦了。
乗り越えるべき壁が見えてくれば、この展開の中ではこういう動きをするよなっていうのは見え易くなりますね。逆にこの子たちはこれを目指していくから、その中でこういうことが起きていくだろうっていう、ユニット全體で考えすぎてしまうと「じゃあそのときこの子はどうするんだろう?」という個別の行動を考えるのが難しくなってしまいます。
看得到該跨越過去的瓶頸的話,在這展開裡該這麼做也能看得更清楚呢。反過來說角色們所朝這目標前進,在這之中會發生什麼事,想太多以團體全員為主的話,「那麼那個時候這角色該怎麼辦?」的思考個別行動就會變得很困難。
ニーゴはひとりひとりの悩みが深い分、それぞれの深堀りに集中できて、やや書きやすくなっていきました。
NIGO的每個人煩惱的深沉部分,都能集中地各自往下深掘,所以撰寫也會變得非常簡單。
暁山瑞希
──では直近で特に苦労したユニットは、やはり先ほども挙がったワンダショでしょうか?
──那麼最近寫得特別辛苦的團體,果然還是剛所提的WANDERSHOW嗎?
山下氏:
いや、ビビバスですね……。ビビバスはなかなか近藤さんのOKが出にくいです(笑)。
不是,是VIVIBAS呢......。VIVIBAS很難得到近藤先生說OK(笑)。
「Vivid BAD SQUAD」の1st Single『Ready Steady/Forward』
近藤氏:
ビビバスって“音楽の凄さ”の表現であったり迫力が求められるユニットだと思うんですけど、このゲームの特性上、それをストーリーの中で描くのは難しいという課題があるんです。
VIVIBAS是以表現出“音楽的厲害面”追求魄力的團體。不過在這遊戲的特性上,要在故事中描寫出來是件很困難的課題。
どういうことかといいますと、ビビバスってストーリー自體は王道の少年漫畫なんですよ。これが漫畫だったら、音は鳴らせなくとも音楽の凄さを伝える演出がいろいろ凝らされていますけど、『プロセカ』ではそうもいかなくて……。
怎麼說的話,VIVIBAS的故事本身就像王道少年漫畫。如果說是漫畫的話,即便不用聲音也能夠感受得到音樂的厲害面之類的方法,但『世界計劃』就很難做到......。
『プロセカ』でそれを描くということは、王道の少年漫畫的なおもしろさを、迫力あるバトルシーンに頼らず描く、ということなんです。
在『世界計劃』裡描寫那部分的話,要把王道少年漫畫有趣的地方,不依賴魄力十足的戰鬥場景進行描寫。
なので、それ以外のおもしろさを出さなきゃいけないということになりまして。
因此,變成必須要提出除了那以外有趣的地方。
──やはり少年漫畫は漫畫の特性を活かしているから読み応えがあるわけですもんね。
──果然少年漫畫得活用漫畫的特性才有讀到漫畫的感覺呢。
桝井氏:
アニメーションチームと「迫力出ないかなぁ」「効果線とか出せない?」と話したり(笑)。
和動畫團隊商量過「這邊沒有魄力呀」「可以用集中嗎?」之類的(笑)。
近藤氏:
仲間との関係の変化とか、新たなライバルの登場とか。そういう王道の展開を落とし込んでいったとき、ストーリー表現も含めてどうすればもっと良いものになるのか。試行錯誤が続いています。
與同伴間關係的變化之類的,新的對手登場之類的。落入這種王道展開的時候,包括故事表現要怎麼樣才能變得更好。我們也不斷嘗試錯誤。
──これまで、イベント後にユニットが次のステップに進んだことを示す演出があったのは現時點ではレオニとワンダショだけですが、このあたりはユニット間で足並みを揃えるようなことはあまり重視していないのでしょうか?
──至今為止,活動結束後表示團體進入下個階段的演出在現在時間點上只有LEONI和WANDERSHOW而已,這邊是表示團體間一起向前進是不被重視的嗎?
近藤氏:
それは最初から重視していません。それぞれそのユニットらしい物語を描くことが最優先なので、「ここまでに終わらせなければいけない」みたいな話になってしまうと無理が生じてしまいますから。
那從一開始就沒有重視過。描寫各自團體風格故事是最為優先,所以像是「一定要在這裡結束」的故事的話就會產生很多問題。
次に「Next Step」へと進むユニットは決まっているんですけど、いちばん遅いユニットだと、もしかしたらほかのユニットがもう1度「Next Step」しているかも、くらいバラバラになるかもしれません。