Annabel - lilac slumber
乾いた土の上に芽ぶく春風がいま窓を叩く
あなたが綴(つづ)る短い便(たよ)りの屆く日を待ち遠しく思う
はじめから知っていたの?
実をつける前に閉じ込めた胸の奧の色が戀だと
咲き誇るライラックの庭で
背伸びをしたあなたの無邪気なその愛を
幾億(いくおく)の夜 越えでも
変わらぬまま この頬にそっと觸れる
小さな毒が染(し)み込んだ土は荒(あ)れ果て色をなくし
旅人たちは人時の水を得るように楽園を探して
遠い星を目指す
あなたが帰るその日まで
凍るベットの中 眠るの
駆け巡(めぐ)るファクションの庭で
彩(いろど)られた真空の夢にまどろむ
透(す)き通るその瞳(ひとみ)は
冷たくてもこの胸に甘く香る
咲き誇るライラックの庭で
あなたといた春の夢を見て待ってる
沈黙(ちんもく)の朝を超えて
目覚めさせて氷さえ溶かすキスで
惑星の航海(こうかい)終(お)えたら
背伸びしてたあなたは私を追い越えして
見上げる私をから買う
変わらぬまま この頬にそっと觸れて
巡る來る 惑星の上で
咲き誇るライラックの庭で