旭川市の夫婦が、子どもの遺體を自宅の敷地に埋めたとして死體遺棄の罪に問われている裁判が開かれ、２人は、一律１０萬円の給付金を亡くなった子どもの分も受け取っていたとする詐欺の罪についても起訴內容を認めました。

旭川市永山の無職、京田陵被告（３８）と妻の麻理乃被告（３６）は、自宅の敷地に當時乳幼児だった次女の遺體を埋めたとして、死體遺棄の罪に問われています。
また、ことし６月、新型コロナウイルス対策として一律１０萬円が支給された國の特別定額給付金の申請を行い、すでに亡くなっていた次女の分も受給していたとして、詐欺の罪にも問われています。
４日、旭川地方裁判所で開かれた３回目の裁判で、初めて詐欺の罪について審理が行われ、２人はいずれも起訴內容を認めました。
そして検察側は冒頭陳述で、「夫婦は、次女が去年７月頃に亡くなり、給付金を受給する権利がないことを知っていたが、死亡した事実の発覚を防止するため、受給することを決意した」と指摘しました。
そのうえで、亡くなった次女の分を含む、あわせて５０萬円の給付金を受け取り、その日のうちに子貓２匹を３３萬円余りで購入したと指摘しました。
２人はこれまでの裁判で、死體遺棄の罪についても起訴內容を認めています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201104/7000026416.html