指原莉乃と代々木アニメーション學院がコラボし、プロデュースするアイドル『=LOVE(イコールラブ)』の佐々木舞香ちゃん
2018年、今年も毎年恒例となった「週プレNEWSが今年“大注目する期待のアイドル”連続インタビュー」をお屆けする!
厳選された6人が登場する第1回目は、AKB48選抜総選挙で3連覇の偉業をなしとげた指原莉乃と業界イチの歴史と実績を誇る代々木アニメーション學院がコラボし、プロデュースするアイドル『=LOVE(イコールラブ)』の佐々木舞香ちゃんから!
見た目は、おしとやかな正統派美人だが…そんな彼女の中身に迫ったぞ!
* * *
―さて、「週プレNEWSが選ぶ2018年の注目アイドル」ということで。ひとり目は佐々木舞香さんです!
佐々木 ありがとうございます! 1月21日で18歳になりました!
―昨年の夏にデビューして、すでに2枚のCDをリリース。=LOVE、ものすごい早さで突っ走っていますね。
佐々木 本當に1年前までは全く想像もしていなかったことがたくさんありました。たまに「これは長い夢なんじゃないか?」って思うことがあります。そのくらい充実した半年ですね。
―=LOVEは、代々木アニメーション學院発のアイドルで、聲優にも挑戦していくんですよね。佐々木さんは昔からアニメが大好きだと聞きました。
佐々木 はい! はじめて「聲優になりたい」って思ったのは、今から7~8年前。小學5年生くらいの時に『イナズマイレブン』が大好きで。キャラソンとかキャラクターブックとかを初めて買ったんですけど。女性が少年のキャラの聲をあてていて、それで聲優さんの存在を知ったんです。それまでもアニメ大好きだったんですけど、聲優が聲をあててるってことを考えたこともなかったんです。
―じゃあ、小5よりも前からたくさんアニメは観てたんですか?
佐々木 はい!『イナズマイレブン』前は『Yes!プリキュア5』が好きでした。
―おぉ。5人の中では誰が好きだったんですか?
佐々木 いや…5人の女のコはあまり好きじゃなくて。プリキュアの橫にいるナッツとココっていう生き物がいたんですよ。それがイケメンの男のコになるんですけど、それが好きでした。カッコよかったんです!
―なるほど。そこにいきましたか。
佐々木 一応、プリキュア5の前の『ふたりはプリキュア』とかも世代なんですけど、カッコイイ男の人が出てくるのってなかったんですよ。でもナッツとココは妖精みたいな可愛さとイケメンの両方楽しめるんです! ちなみにココが好きでした。優しくて気が使える王子様って感じなんです。で、ナッツはツンデレで肌が黒くてちょっとヤンキーっぽいんですよね。
喋ることがガマンできないんです!
―雑誌で「俺様っぽいキャラが好き」と言ってたのを読んだことがあったんですが、明るい王子様が好きなんですか?
佐々木 (いきなり顔をおさえて)…そう! なんですよ…!! 昔はココが好きだったんですけど、今はどう考えてもナッツなんです!!(大聲で)
―どうしました??
佐々木 15歳くらいの時に「あれ…私が求めていたのはナッツじゃない?」って気付いたんです! やっぱりあの頃の私って、まだ小學2年とかで子供だったんですよ! だからツンデレの良さがわからなかったんですよね…。なんていうか、ココのような“オープン優しさ”ではないけど、不器用な優しさがあって。心を開いたコにしか優しくしないんです! そもそも…。
―えっと、ちなみにプリキュア5の5人の中で「こういうコになりたい」っていうキャラはいなかったんですか?
佐々木 アクアっていう、クールなお嬢様キャラには憧れてましたね。クールな女性になりたかったのに真逆になっちゃいました(笑)。喋ることがガマンできないんです!
―キッパリ言いましたね(笑)。そう、見た感じは清純でクールな正統派の美人さんに見えますけど…インタビューが始まって、まだあまり時間が経ってないのに、すでにわかる気がします(笑)。子供の頃からずっと喋ってたんですか? クラスの中ではどんなコでしたか…。
佐々木 家の中ではめちゃくちゃ喋ってました。でも、あんまり學校に行ってなかったんですよ。學校という枠組みが嫌いで。
―それは學校が苦手だったんですか? 人間が嫌いだったんですか?
佐々木 勉強は苦手でしたけど、結構、學校ではみんなと仲良かったと思うんですよ。でも、小學校の頃から好きじゃなくて、休みがちでした。なんていうか、人前が苦手なんですよ。例えば遅刻したり、休み時間にトイレに行って授業に遅れることとかってたまにあるじゃないですか。そうすると教室に入れないんです。扉を開けた瞬間、みんなが自分を見るじゃないですか。それがイヤで。
―おぉ! でも見られても一瞬ですよ?
佐々木 それに耐えられなかったんです。視線が怖くて。だから授業で指されて発表するのもイヤでした。小學校の頃から目立たないように生きてきたんです。
―いわゆる視線恐怖癥、みたいな?
佐々木 そうなんですかね? 保健室にずっといました。やることがないので保健室の先生と校內を散歩したり、図書室に行ったり、家庭科室でパンケーキを焼いて、職員室の先生に味見をしてもらったり。でも、學校が終わると平気なんですよ。友達と遊びに行ったりはできるんです。…あれ? ちょっと待って下さい。私、これ、下がりませんか? あの…なんていうんでしたっけ?(笑)
―好感度、ですか?
佐々木 はい。大丈夫ですかね…?
2次元には夢が詰まってるんですよ!
―いや、=LOVEのプロデューサーの指原莉乃さんも「ひきこもりの2ちゃんねらーでした」って言ってるくらいですから大丈夫ですよ(笑)。それで、中學生になって?
佐々木 中學生に上がって、少し學校には行ったんですけど、やっぱり勉強は嫌いだからあまり行きたくなかったんですよ。家にいる時はずっとアニメです。で、中1くらいから完全に深夜逆転して、深夜アニメも見出して。『うたプリ』(『うたの☆プリンスさまっ?』)とかのイケメン系アニメとか。
―その『うたプリ』では、どんなキャラが好きだったんですか?
佐々木 當時は可愛くてちっちゃい來棲翔(くるすしょう)っていうコが好きでした。やっぱりまだ12歳とかだから…子供だったんです。まだ明るいキャラが好きだったんですよね…(遠い目)。今は神宮寺レンが好きです。御曹司の長髪で肌が黒いキャラで…。
―色黒のキャラ、好きですね(笑)。
佐々木 はい!『名探偵コナン』でも服部平次とかも好きです!(嬉々として)
―ちなみに、アニメ好きな人の中でもものすごい上級者になると、キャラの誕生日にその好きな食べ物やケーキを用意して祝ったりするらしいですよね。さすがにそこまでは…。
佐々木 はい! 昨年やりました!
―やってた!
佐々木 『ツキウタ。』っていうアニメの霜月隼(しもつきしゅん)っていう銀髪の色黒のキャラがいて! そのキャラの誕生日が11月24日だったので、部屋を飾ってプリントケーキも発注して、12時を回った瞬間にハッピーバースデーを歌いました! あ、ツイッターにも載せました!
―…なるほど。ファンの方たちはどういう反応なんですか?
佐々木 「おめでとう」って言ってくれましたね。指原さんもリツィートしてくれました。そういう誕生日を祝うのって、ずっとやりたかったんですけど、そこまでハマるキャラがいなくて。昨年、初めてやったんです! すごく楽しかったですね~。
―ほほう…。やっぱり、現実でもイケメン好きですか?
佐々木 今はまだ3次元には興味がないです!(真っすぐな目で)2次元には夢が詰まってるんですよ! アニメのキャラって、性格とか見た目とか完璧じゃないですか。設定も萌えるものばかりで。でも現実の人たちは、そういう萌える設定とかないから「いらないのかなー」って思いますね…。あ、今の私、好感度下がってますかね?
―ど、どうなんですかね…(汗)。
―…えっと、ちょっと流れを元に戻しますと、中學時代はあまり學校に行かなかった、と。
佐々木 そうですね。小さい頃からギリギリ繋がりがあったコたちとも連絡をとらなくなって。中學を卒業する頃には、もうアニメのみの生活でした。まぁ、今考えると重い話に聞こえますけど、當時は「ま、いっか!」みたいに、かなり楽天的だったんですけどね(笑)。
―でも、聞けば聞くほど、よく今、=LOVEをやってますよね? 學校に行かなくなる原因になった「視線恐怖癥」みたいなのは、いつまで続いたんですか?
佐々木 高校に入るまでで、自分がやりたいことがぼんやりしていたんですよ。でも高校生になってだんだん「聲優さんになりたい!」っていう気持ちが盛り上がってきて「受かるわけないけど、オーディションとか受けてみよう! 大丈夫。今の私は“NEW?私”だから!」って(笑)。そうしたら養成所みたいな所に入れて。そこから徐々にですかね。
―“NEW?私”。いいですね! なんかやっと佐々木舞香の人生が前に進みだしました!
佐々木 それまで全然やったことのなかった聲優の勉強ができて新鮮でした。それに、同じオーディションを受けたコたちって、やっぱりすごいんですよ。そういうコを見ながら「今まで私は目立たないように生きてきたけど、これからは目立って生きていかなきゃ…」って。今考えると、私って心の中ではずっと目立ちたかったんだろうなって思うんですよね。
―で、高校に通いながら、聲優としての勉強を続けて。
佐々木 はい。で、高校2年生の時には、東三河のご當地聲優アイドルで「穂の國娘。」っていうのがあって。聲優を目指している女のコたちが萌えキャラに聲をあてて、アイドルもやるっていうプロジェクトがあって。そのメンバーになれたんですよ。
センターを支えるほうが合ってる
―アイドルってことは、人前で歌ったりするってことですか? 視線が怖いのに!?
佐々木 そうです。駅前とかでイベントとかやってました。でも“NEW?私”だったので頑張れました(笑)。イベントをしてる時にたまたま同級生に見つかったりするのは恥ずかしかったけど。でも、「あー! 久しぶりー!」って、むしろ自分から手を振ったりして。
もしかしたらそのコたちには「不登校だったコがアイドルやってる!」って、変に思われたかもしれないけど、恥ずかしがったり恐縮することでもないって思って。まぁ、ファンの方にカメラで撮られるのはなかなか慣れなかったですけど。
―“NEW?私”、強いですね。そして、昨年の頭くらいまで、ご當地アイドルとして活動して、そこから=LOVEを受けたんですね。
佐々木 そうですね。「代々木アニメーション學院から聲優も頑張るアイドルが誕生する」って聞いて。でも、つい數年前までひきこもってアニメしか観てなかったことを考えると信じられないですよ。
―本當にそうですね。ちなみに、=LOVEで「センターになりたい!」とかって野望とかはないんですか?
佐々木 ないですね。いやー無理です。センターの瞳(髙松瞳)を見て、行動力とか発言力とか、メンバーみんなのことを考えてる姿を見ていると大変そうだし。私はセンターを支えるほうが合ってると思うんですよ。バンドでいうと、ボーカルを支えるベースとか。
―ギターではなくて?
佐々木 ベースですね。ベースの低い音ってカッコイイじゃないですか。バンド自體を支えてる感あるじゃないですか。それとアニメの『けいおん!』を観た時に、秋山澪(あきやまみお)ちゃんってキャラがベースを弾いていたんですけど、大好きで!! ベースの音が最初に入ってくる曲がメッチャカッコいいんですよ! 正直、私の黒髪ロングは澪ちゃんを意識しています。1回も染めたことなくて。
―すごいですね! 本當にアニメからの影響が大きい!
佐々木 ですね。だから私はベースっていう立ち位置がいいんですよ。これからも=LOVEのベース擔當で頑張ります。ベースの佐々木です(笑)。
今日の私、大丈夫ですか?
―なんか、=LOVEがバンドみたいになってきました(笑)。
佐々木 でも、昔は「早く1日が過ぎないかな」って思って生きてきたのが、今は時間が経つのが早くてもったいないです。ちなみに1日を早くするためには寢るのが一番ですね。寢ていれば、すぐ夜ご飯になりましたから。
當時は12時間以上寢ていたので、今でも本當は10時間くらい寢ないと頭がうまく動かないんですよ。だから早く寢るようになりました。夜7時くらいには眠くなります。
―最初は「佐々木さんって、見た目はキレイだし、大人っぽくてクールな感じなの?」と思っていたんですが…かなりインパクトありました。では、2018年の目標というか、野望みたいのってありますか?
佐々木 やっぱり聲優としての仕事をもっとやれるように頑張りたいです。具體的に言うとチョイ役をたくさんやりたいです。ずっと聲優をやることが夢っていうか目標なので。そういう基本的なことから頑張っていきたいです。
―確かに息の長い聲優さんのウィキペディアを見たりすると、経歴の最初のほうはモブ的なキャラをしっかりやってますもんね。
佐々木 そうなんですよ。「女生徒A」とか「B」とか。やっぱり長く生き殘るためには、そういうところをしっかりやらないとダメだと思うんです。だから女生徒役をたくさんやっていきたい。それこそ女生徒の「A」から「Z」まで全部制覇したいです。
―ー…ん? ちょっと言ってる意味がわからないですけども。
佐々木 本當に技術をしっかり身に付けて、聲優方面では=LOVEを引っ張っていきたいですね! そのためにはやっぱり基礎。體力を付けて、基礎作りの2018年にしたいです! …っていうか、今日の私、好感度が下がることしか言ってなかった気がするんですけど、大丈夫ですか?
―大丈夫だと思います(笑)。ありがとうございました!
(取材?文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏將)