さいごの果実
坂本真綾
作詞:坂本真綾/作曲:鈴木祥子/編曲:斎藤ネコ
(ツバサ TOKYO REVELATIONS 〈OVA〉ED )
探(さが)してばかりの僕(ぼく)たちは
鏡(かがみ)のようによく似(に)てるから
向(む)き合(あ)うだけで繋(つな)がるのに
觸(ふ)れ合(あ)うことはできないまま
目(め)を凝(こ)らした
手(て)を伸(の)ばした
化石(かせき)みたいに眠(ねむ)っている
開(ひら)かれるのを待(ま)ち続(つず)ける
雨(あめ)が降(ふ)って
時(とき)は満(み)ちて
ねえ僕(ぼく)は、僕(ぼく)は知(し)りたい
愛(あい)するってどんなこと?
君(きみ)が微笑(ほほえ)むと
世界(せかい)は少(すこ)し震(ふる)えて輝(かがや)いた
まるで呼吸(こきゅう)するように うごきだした
誰(だれ)も守(まも)れない僕(ぼく)たちは
寢靜(ねしず)まる街(まち)を駆(か)け出(だ)した
水(みず)になって
風(かぜ)になって
手(て)に入(い)れるために 爭(あらそ)い奪(うば)い合(あ)えば
空(むな)しくて
僕(ぼく)が叫(さけ)んでも 世界(せかい)は何(なに)も言(い)わずに
背(せ)を向(む)けた
まるで僕(ぼく)を試(ため)すように突(つ)き放(はな)した
一瞬(いしゅん)を
永遠(えいえん)を
はじまりを
最果(さいは)てを
ねえ僕(ぼく)は、僕(ぼく)は知(し)りたい
生(い)きてくってどんなこと?
僕(ぼく)が尋(たず)ねると
世界(せかい)は少(すこ)し震(ふれ)えて輝(かがや)いた
僕(ぼく)に眠(ねむ)る真実(しんじつ)を いま靜(しずか)かに
解(と)き放(はな)つ